第94話 赤とんぼの見分け方

デジタル一眼をおともにおさんぽ写真を紹介する「はれときにっき」、今回は赤とんぼです。

赤とんぼ コノシメトンボこうして見ると何かのメカみたいですが、実はこのトンボ、赤とんぼです。カメラを向けている間、口をパクパクとしていたのですが、ちょうど閉じた瞬間の1枚です。今回はこの写真をもとに赤とんぼについてお話していきましょう。

こんな撮り方 三脚を使ってみよう

成熟するとだんだんと色が変わっていきます

写真だけ見ると、ちっとも赤とんぼっぽくありませんが、成熟するとだんだんと色が変わっていきます。ただ、面白いのはオスとメスとで色の変化の仕方が違うということです。

オスのほうは全身が赤くなり「まさに赤とんぼ」という感じになりますが、メスのほうは全身ではなく、背中の色が濃くなる程度しか変化しません(橙色が濃くなります)。

さて、問題はこのトンボが何かということですね。

赤とんぼの見分け方

過去のにっきで、ハナアブを見分けるのは難しいという話を書きましたが、トンボの見分け方も非常に難易度が高いです。

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写真のトンボは次の点からコノシメトンボだと思われます。

まず羽の模様です。

【羽の先に大きく色のついた部分がある】
羽の模様、羽の色のつき方もトンボを見分けるポイントです。このトンボは羽の先に大きく色がついています。
写真では向かって左側の羽が赤くみえますが、これは後ろの花の色が透けてみえているためです。向かって右側のほう(黒っぽくみえるほう)が、実際の色に近いです。

この点をみると、「リスアカネ」「ノシメトンボ」「コノシメトンボ」が候補に挙がります。

次に顔です。

【目と目の間に黒い部分がある】
これは眉班(びはん)と呼ばれるもので、この中では、ノシメトンボ、コノシメトンボにみられるものです。メスにくっきりとみられます。(オスにも出ることがありますが、うっすらです)。

リスアカネは雄雌ともに眉斑がないので除外できます。となると、残るはノシメトンボとコノシメトンボです。これは非常に似ているのですが、胸の模様が決め手になります。

【胸の模様が直線ではなく逆U字になっている】
写真をみると、胸のもようがカーブを描き、逆U字のように見える部分があります。これはコノシメトンボの特長で、ノシメトンボの場合は黒の3本線が上から下につながっているようにみえます。

というわけで、コノシメトンボだと思われます。眉班がくっきりと出ていることからメスの可能性が高いです。

ということは、色が変わっても背中の色が濃くなる程度ですから、やっぱり赤とんぼっぽくみえないかもしれませんね。

item data:おそらくコノシメトンボ

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