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ファインダー視野率に「約」がつくことがあるのはなぜ?「約」の謎

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ファインダー視野率の表示に「約」という言葉がつく場合があります。「ファインダー視野率 100%」といったケースです。今回は「約」の謎に迫ります。

ファインダー視野率については「ファインダー視野率とは」で詳しく解説しています。

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視野率「約」100%とは なぜ約がつく?

ここではファインダー視野率100%を例に挙げてみましょう。

ファインダー視野率100%とは、

「撮像素子の映像」と「ファインダーの映像」が全く同じにみえる(映る)こと

をいいます。撮像素子とはイメージセンサーのことです。

この場合のファインダー視野率100%というのは「ぴったり100%」のことを言います。

つまり、ごくごくわずかでも「撮像素子の映像」と「ファインダーの映像」に範囲の差があれば、「全く同じ」とも「100%」ともいえなくなってしまいます。

ファインダー視野率は、温度変化などの要因でわずかな誤差が発生するケースもあり、そうしたことも含めて、「約」をつけている機種があるわけです。

どれぐらいの誤差が出るの?

温度変化などの要因で発生する誤差はほんのわずかなもので、この際のファインダー視野率は完璧な100%ではないものの、限りなく100%に近い状態と考えられます。

「100%といっても差し支えのない程度」の誤差と考えておいてよいでしょう。

ファインダー視野率100%ということ

いかなる場合でも誤差のない「完璧なファインダー視野率100%」に仕上げるには、製造工程において、非常に高い精度と技術が要求されます。当然、手間とコストもそれに比例します。

「ファインダー視野率100%」を採用している機種が、ハイエンド機中心になっているのもそうした理由があります。

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ライブビューは視野率100%

ここまで書いてきたファインダー視野率100%については、デジタル一眼レフのファインダー(光学ファインダー)の場合です。

カメラの背面モニターを使って撮影のできる「ライブビュー機能」では、多くの機種で視野率100%を実現しています。これは像を映すしくみが違うためで、同様にミラーレス一眼のファインダー(電子ファインダー)も視野率100%を実現しています。

ライブビューとは

「実際に写真に写る範囲」をリアルタイムで液晶に表示する機能です。

主にカメラの背面にあるモニターがそれにあたり、液晶を見ながら撮影することができます。バリアングル式やチルト式など可動式の液晶もあります。

まとめ

今回はファインダー視野率の「約」の謎についての解説でした。誤差を考えた場合ということが大きな理由です。

ファインダーについては、「ファインダー視野率について」と「ファインダー倍率について」も知っておくとより理解が深まるかと思います。

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ファインダーをのぞいてみえる様子が、肉眼でみたときと比べてどのぐらいの大きさに見えるかを表したものを、ファインダー倍率といいます。ファインダー倍率が1倍なら、肉眼でみたときと同じサイズになります(一般に50mmレンズ使用時を基準に測定されます)。ファインダー倍率が高いほどファインダー像が大きく見えて、使いやすくなります。