前回の記事では「自分の芯を持つ」と題して、「情報過多の時代に、揺らがないために必要なもの」についてお届けしました。

今回はその続きです。
前回の記事では
前回の記事では、今は「新しい情報が次から次へと自分の目に入ってくる時代」であることを前提としてお話をすすめていきました。
そんな時代ですから、情報の洪水に溺れてしまう、あるいは多くの情報に目移りしてしまうと、「何がなんだかわからなくなってしまう」「自分の立ち位置がわからなくなってしまう」ということが起こりやすくなります。
そうならないためには、「しっかりとした芯を持つ」ことです。
それを知るには「そもそもなぜ揺らぐのか」を考えてみるとわかりやすくなります。
具体的には
- たくさんの情報が押し寄せる中にいると、なぜ自分は揺らいでしまうのか
ということを考えてみるわけですね。
今回はその続きです。
ゆらいでしまう原因
なぜ自分は揺らいでしまうのか――この問いについては、人それぞれで様々な原因が思い浮かぶかと思います。
たとえば
- 新しい情報や考え方がよくみえて、心が揺れる
- 未知の価値観に触れて、今まで自分がやってきたことに自信が持てなくなる
- 自分の感覚とのズレを感じて、何がよいのかわからなくなる
- 自分がやってきたことが古く感じられるようになる
などなど、いろいろなことが頭に浮かぶでしょう。
――が、こうした原因と思われるものは、ほとんどの場合、共通する部分を持っています。
それは
- 自分にとって「何がいいのか」わからなくなる
- 自分が「これから何をしたらいいのか」わからなくなる
- 自分が「今までにやってきたことがよかったのか」わからなくなる
という点です。
そう、自分の感覚が正しいのか、あるいはこれから何を信じていけばいいのか、これまで自分は間違っていたのか――などなど、もろもろのことがわからなくなっちゃうのですね。
だから、揺らいでしまうのですね。
では、これを解決するにはどうしたらよいのでしょう。
ここで視点を大きく変えて、食べ物を例にして考えてみましょう。
まったく別の例に置きかえて考える
これから食べるものを決める際に、「食べたいものをズバッと決められる人」と「そうでない人」がいます。
この2人が特に時間の制限はなく、いろいろな食べ物があるゾーンで、お昼に食べるものを探しているとしましょう。そのゾーンにある食べ物は、どれもおいしそうなものばかりです。
こうした状況になると、2人の違いがよく出ます。
「ズバッと決められる人」は、たとえば
- どれもおいしそうだけど、今日はラーメンを食べたい気分だから、ラーメンを食べよう!
といった感じで、さほど迷うことなく、食べたいものを決めます。
それに対し、「なかなか決められない人」はたとえば
- あれもおいしそうだし、これもおいしそうだし、どうしよう……。
といった感じで、いろいろ考えてしまったりします。
日常生活でもよくありそうなケースですね。
この2人の感覚の違いについて、もう少し深くつっこんで考えていきましょう。次回に続きます。