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写真における「青」の性質や効果を知ってみよう

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写真における「青」の性質や効果

今回は写真における「青」の性質や効果についてみていきます。

青といえば、空や花、海など様々なシーンで出会う色ですね。青の持つ性質を知っておくとより写真を撮るのがたのしくなりますよ。

後ろに下がってみえる

青は「後ろに下がってみえる」印象がある色です。いわゆる「後退色」と呼ばれるタイプの色です。大きく主張する色ではないので、様々なシーンで使えます。

背景に使う

屋外で最も「青」を使いやすいシーンに、青空があります。

青は後ろに下がって見えるので、背景に使うとよく合い、どのような被写体にもなじみやすい傾向があります。

青は背景に最適

青空をバックにすると、青色の「後ろに下がってみえる」性質から、主役が際立ってみえます。

この写真の鳥(カワラヒワ)は、黄色~黄緑系の色をしています。イエロー系の色は「前に出てみえる」性質があるため、背景を青にすると非常にまとまりがよくなります。

 

どのような被写体にもなじみやすい

また、淡い色(この写真では桜)の背景に回る場合も、青系の色はよくなじみます。主張が強くないため、ほどよいバランスで画面をまとめてくれます。

 

白や黒、グレーにもなじみます

青系の色を背景にすると、白や黒、グレーなどの色とも違和感なくまとまります。

主役の主張を抑える

青は「一歩ひいてみえる」性質があるので、メインの被写体に使うと主役の主張を抑えることができます。

青系でまとめる

たとえばこの写真では、主役のあひるがブルー系になっています。

顔はこちらを向いていますが、青の「一歩ひいた印象」があるため、こちらに飛び出してくるような主張は感じられません。

また、背景もやや「青み」がかかっているため、全体としても「一歩ひいた」印象があります。

 

被写体を青みがからせる

また、メインの被写体が青でない場合も、「青み」がかかると主張が抑えられ、一歩ひいた印象になります。そのため、画面全体に落ち着いた印象を出しやすくなります。

落ち着き、静けさを演出する

青は自己主張が強くないため、画面に多く使うと「落ち着き」や「静けさ」を演出できます。

静寂、落ち着き

たとえば、この写真のように全体を青のトーンでまとめると、「静けさ」や「静寂感(しんとしてものさびしい感じ)」を演出しやすくなります。

実際に静かな場所だったのですが、仮にこの場所が喧騒だったとしても「色の印象で音を抑えることができる」のが青色の特長です。

また、このように全体を青のトーンでまとめると、画面に「非日常感」が出しやすくなります。異世界のような印象もありますね。

冷たさ、みずみずしさ

青はその色の印象から「冷たさ」や「涼しさ」、「みずみずしさ」を演出しやすい色でもあります。

わかりやすいところでいえば、「氷」や「冷やし~」の案内などにも使われていますね。

氷 青が背景

こうした案内は、青系の色を使うことで冷たい印象を演出しています。

 

写真の場合も同じように青を多く使うと全体の温度が下がり、ひんやりとした感じが出ます。被写体や青のトーンによってはみずみずしさも出すことができます。

全体を青でまとめる クローズアップ写真

たとえばこの写真は花のクローズアップですが、全体を青のトーンでまとめることで、「みずみずしさ」や「ひんやりとした雰囲気」を演出することができます。

背景も近い系統の色でまとまっているので、全体が青系のトーンでまとまってみえるのも特長です。

画面の温度を下げる

画面の温度を下げる

こちらも青系のトーンでまとまった写真です。画面には、赤い葉っぱが入っていますが、全体が青系の雰囲気になっているため、温度が下がってみえます。

温度が低い時間帯や季節のものにみえますね。

葉っぱの「赤」は明るいところでみると、前に出てくる印象が強く、温度を感じさせる色ですが、この写真では「青み」がかかっています。

それで全体になじんでいるというわけですね。

が、地面と葉っぱを比べてみると、葉っぱのほうが赤みがある分、地面より温度があるようにみえるのもポイントです。

おしまいに

今回は写真における「青」についてみてきました。

ふだん何気なく使っている色でも、その色の持つ性質や効果を知っておくと、いろいろな場面で生かせます。よかったら参考にしてみてくださいね。