写真やカメラのことを知るには本があると便利です。……が、紙の本は数が増えてくると保管が大変です。
特に写真に関する本は、大判のものや分厚いものも多く、本棚などの保管スペースがすぐにいっぱいになってしまいます。
となると、本の処分や整理が必要になるわけですが、困ったことに、カメラや写真の本は処分しにくいんですよね。
たとえばわたしたちの場合でしたら
- 読むたびに発見のある本が多い
- 「いいな」と思う写真が載っている本は残しておきたい
といった理由から、なかなか捨てることができません。
そこでおすすめなのが「電子書籍」です。
電子書籍のメリット
電子書籍は紙の本と比べると、保管スペースを取らないのがメリットです。パソコンやタブレット、スマホなどがあればどこでも読めるのもうれしいところです。
紙と電子書籍の両方で展開している本も多い
カメラや写真に関する本は「紙」と「電子書籍」の両方で展開しているものが多くあります。近年は「紙の本と電子書籍を同時発売」といったケースも増えており、非常に便利になりました。
入門書が豊富なのもうれしいところ。また、「CAPA」や「デジタルカメラマガジン」など、カメラ雑誌の電子書籍版もあります。
本を探しやすい、いろいろな本に出会いやすい
電子書籍は本を探しやすいのもメリットです。実店舗では「並ぶ本に限りがある」「売り切れたら補充されないことがある」などの理由から、探している本がなかなか見つからないことがあります。
特に、ジャンルにこだわって探すときはその傾向が顕著で、思ったような本に出会えないことが多々あります。
が、電子書籍の場合は、たとえば「星空撮影」で検索するとたくさんの関連本が表示されます。新しいものから過去の名書までいろいろな本が出てきます。
電子書籍だからこそ手に入る本もある
電子書籍には、電子書籍専売の本や、個人が出版している本が多くあります。こうした本は質は様々ですが、素晴らしい本もたくさんあります。
たとえばこちら。
PENTAXの「アストロトレーサー」の解説本です。もとは同人誌として販売された本ですが即完売。その本を多くの方がたのしめるように電子書籍化したものです。
「興味のある人は多いけれど、いまいちよくわからないアストロトレーサー」をとにかくわかりやすく、それでいてディープに解説している本です。
ページ数は多くないですが、こうした内容を特化した本に出会えるのも電子書籍の魅力です。
どの端末が読みやすい?
電子書籍は
- パソコン
- タブレット
- スマートフォン
- 電子書籍リーダー
などの端末で読むことができます。
基本的に、その電子書籍に対応している端末であれば、どの端末でも閲覧することができますが、読みやすさに違いがあります。
事前にサンプルで確認しよう
カメラ・写真関連の電子書籍の多くは「端末での閲覧に特化していないもの」がほとんどです。
紙の本をほぼそのまま取り込んだものが多いため、スマホやタブレットでそのまま読もうとすると、文字が小さすぎて読みにくいことがよくあります。その場合は、文字の部分を逐一拡大しながら読むわけですね。
たとえばこのタイプの本は、解説の文字が全般に小さめです。ほとんどの場合、頻繁に拡大しながら読む形になるかと思います。
「拡大しながら読む」ことは慣れもありますが、やはり画面が大きいほど読みやすさがUPします。
本によって字の大きさに違いがあります。そのため、電子書籍は購入する前に「無料サンプルで読みやすさを確認する」ことがおすすめです。
紙の本との併用を考える
写真やカメラ関連の本で「紙の本」と「電子書籍」の両方で販売される本の場合、現状ではほとんどの場合、「紙の本がベース」になっています。
つまり、「いちおう端末でも読めるようにしているけれど、読みやすさまでは手がまわっていない」状況なんですね。
それを実現するには、各ページのレイアウトなどを1から作り変える必要があるため、なかなか厳しいものがあります。
そのため、写真やカメラ関連の本に関しては、人によって電子書籍の評価がかなり変わるかと思います。
わたしたちも多くの電子書籍を読んでいますが、それでも「あ、これは紙の本のほうが読みやすいな」と思う本がいくつかあります。
現状では「本のつくりによって、紙の本で読むのがよいか電子書籍がよいかを考える」のがよい方法かと思います。あとは保管スペースとの相談ですね。