今回は「ミラーアップ」機能についてみていきましょう。
デジタル一眼レフには「ミラーアップ」という機能がついています。これは、デジタル一眼レフでブレをふせぐために使う機能です。
ミラーアップ撮影とは
デジタル一眼レフでファインダー撮影をすると、シャッターを切る直前にカメラ内部のミラーが跳ね上がります。この際にわずかですが、カメラに振動が伝わります。
これを「ミラーショック」といいます。
この振動が、写真のブレにつながることがあります。これを防ぐのが、あらかじめミラーを上げて撮影する「ミラーアップ」です。
ミラーアップのしくみ
ミラーアップのしくみをざっくり説明すると、
- シャッターボタンを押す → ミラーを上がる
- 再びシャッターをボタンを押す → シャッターが切れる
という形になっています。
つまり、シャッターを切る前にミラーを上げておくので、ミラーショックが防げるというわけですね。
ただ、ミラーを上げたあとはファインダーが真っ暗になりますので、ミラーアップする前に構図づくりやピント合わせをしておくことが必要になります。
ミラーアップはどんな場面で使う?
ミラーアップは、超望遠レンズでの撮影やマクロ撮影をする時など、ブレをとことんまで抑えたい際に有効です。夜間にスローシャッターを使う際にも便利です。
ミラーアップは「可能な限りブレを防ぐ」ための機能ですので、基本的に三脚やレリーズと一緒に使います。
つまり、一瞬を狙った撮影ではなく、静止したものやじっくりと時間をかけて撮るものに向いている、ということですね。
ちなみにレリーズを使うのは、手でシャッターボタンを押すとカメラに振動が伝わる恐れがあるためです。
できる限り、ブレにつながる要素を減らす、という考えですね。
シャッターはミラーの振動がおさまってから
ミラーアップした後にすぐシャッターボタンを押すと、ミラーを上げた振動が残っている場合があります。振動がおさまったころにシャッターボタンを押すのがポイントです。
ちなみに、ライブビュー撮影はもともとミラーが上がった状態で行うので、この限りではありません。
また、ミラーレス一眼にはミラーがないので、この機能もついていません。
まとめ
今回はミラーアップ撮影についてでした。ミラーアップは「可能な限りブレを防ぐ」ための機能ですので、三脚もしっかりとしたものを使う必要があります。
はれときどきカメラ編集部 RYOTA
はれときどきカメラの中の人その2。よく単焦点レンズをつけて街歩きをしています。好きなものは洋画とフエキくん。最近はツバメノートを愛用しています。
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