スマートフォンは「写真を撮る」「補正・加工する」「ネットにアップする」といった作業がスマホだけで完結します。
早ければ、その場で写真の完成・アップまで一気に持っていくことができます。
それに対し、デジタル一眼はほとんどの場合、パソコンと併用してそれらの作業を形にしていきます。
中にはカメラ本体だけで完結できる機種もありますが、多くの場合は撮影をした後に、
- データをパソコンや外付けHDD・SSDに移す
- 画像編集ソフトで補正・加工をする
といった作業を経て、写真という形になるわけですね。
スマホ写真の「早ければその場で完成」という手軽さに比べると、なかなかの手間と時間がかかります。
そのため、これらの作業をつい後回しにしてしまい、気づけば未補正・未加工のデータばかりがたまっている……といった状態になることがあります。
そこで今回は、未補正・未加工の写真データをためないためのアイデアをお届けします。
「写真を撮る」の範囲を広げて考える
未補正・未加工のデータがたまる原因の1つに、「補正・加工」が「写真を撮る」のとは別作業になっていることが挙げられます。
使用する機械をみてもそうですね。
- 写真を撮るのはカメラ
- 補正・加工をするのはパソコン
というように、「撮る」と「補正・加工」とで使用する機械が違っています。
そのため、「撮ることと補正・加工をすることは別作業」という感覚が強くなります。
こうした理由から「別作業だから日を改める」という考えも出てくるわけですね。そう、ここが大きなポイントです。
デジタル一眼は「作業の区切り」がはっきりとしている
ここで、シンプルに「なぜ日を改めるのか」を考えてみましょう。
そう、「区切りがあるから」です。
デジタル一眼で写真を完成させるまでには、次のような区切りがあります。
- 「写真を撮る」で一区切り
- 「パソコンや記憶媒体にデータを移す」で一区切り
- 「写真を選ぶ」で一区切り
- 「補正・加工をする」で一区切り
スマホでは、たとえば、1枚ごとにその場で「いい写真が撮れたかも。よし、補正・加工をしてアップ!」といったことができます。
が、デジタル一眼は「1枚撮ってその場で補正・加工、アップ」といったことは、ほぼありません。ほとんどの場合、写真をすべて撮ったあとに、次の作業に入ります。
そう、スマホに比べると、作業ごとにはっきりとした区切りがあるわけですね。
そのため、各作業が分断されやすい傾向があります。
まずは1枚
こうした点を意識してみると、「作業の区切り」の範囲を変えてみるというアイデアが出てきます。
未補正・未加工のデータがたまってしまう方は、写真のデータをパソコンや記憶媒体に移したあと、できるだけ早い段階で、1枚でいいので補正や加工をはじめてみましょう。
補正や加工は、たのしい作業です。
が、なぜなかなか取り掛かれないかというと、写真を撮ることとは別作業というイメージが強いこと、そして作業に手間や時間がかかるからです。
「補正・加工」というひとかたまりの作業として、「時間があるときにやろう」「じっくり取り組める時にやろう」と考えてしまうんですね。
そこで、写真を撮った日、あるいは近い日にとりあえず1枚でいいので加工や補正をはじめてみる。ちょっとしたことですが、これだけで「補正や加工は別作業」という感覚が薄れます。
「今日は写真を撮ったから終わり」ではなく、「とりあえず1枚でいいので補正や加工をしてみる」までを1つの流れ、1つの区切りにするんですね。
いったん取り掛かると、気持ち的に2枚目、3枚目以降の写真データの補正・加工も取り組みやすくなります。
スケジュールに入れてみる
また、作業をする日をスケジュールに組み込んでみるのもアイデアです。
手帳やカレンダーなどを使って、どの日にどの作業をするかをスケジュールとしてあらかじめ入れておくんですね。
このようにすると「いつかやろう」が、はっきりとした予定に変わり、作業に取り組みやすくなります。
最初の一歩を踏み出しておく
作業に区切りがあるときは、最初の一歩を踏み出しておく、あるいは踏み出しやすくしておくのがポイントです。
デジタル一眼は作業ごとにはっきりとした区切りがある分、よくも悪くもその間ごとで一休みしやすい部分があります。
今回紹介した方法は、区切りの間にある休憩ポイントをずらす、あるいは休憩後の再開日をあらかじめ決めておくというアイデアです。
未補正・未加工の写真データがたまりがちな人におすすめの方法ですよ。よかったら参考にしてみてください。