カメラは興味のあるものをじっくり観察するのにも便利なアイテムです。
気になるものがあったらまず撮影。そうすれば、対象物を写真という形で残せます。
撮った写真をパソコンなどでみれば、拡大縮小が自由にできるので、細かいところまでよく観察できます。
というわけで今回は「写真を撮って観察してみよう」と題して、観察をテーマにお届けします。
身近なところで観察してみよう
今回は「ヒヨドリ」を例に観察する面白さについてお届けします。
ヒヨドリは木のある場所や公園、森や山などでみることのできる鳥です。地域によっては「どこにでもいる鳥」といっていいぐらいに、目にする機会の多い鳥です。
ところがこのヒヨドリ、色が地味だったり、鳴き声が少し大きかったり、しょっちゅう姿をみせてくれたりするからか、あまり人気がないように思います。
鳥をみるのが趣味という人たちの間でも、姿をみせたヒヨドリに対して「なんだヒヨドリか、残念」といった扱いをされることもあったりします。
さて、そんなヒヨドリですが観察してみると、とてもユニークな鳥です。
ヒヨドリを観察してみよう
ヒヨドリは、ボサボサとした髪型と、ほっぺたにある茶色の模様が特長の鳥です。よく「ピーィ、ピーィ」と高い声で鳴きます。鳴き声は大きく、まわりによく響きます。
くちばしの先からしっぽの先までは、だいたい28cmあります。わりと大きな鳥ですが、「スズメ目」に分類されているのが面白いところです。
頭のボサボサですが、みる角度によっては違ってみえます。
こちらは上からみたところですが、まるで櫛(くし)を入れたかのように、髪型がキレイに整ってみえます。
また、幼鳥の頃は、頭がそれほどボサボサしていない模様。幼鳥はくちばしに黄色い部分があります。羽根もいかにも幼鳥という感じで、ずいぶんとやわらかそうにみえます。
こちらはヒヨドリの成鳥を至近距離で撮ったもの。
髪がずいぶんと逆立っていますね。ヒヨドリは遠くから見ると「ほっぺたが茶色い」ようにみえますが、こうして近くで観察すると、首元にも茶色い部分があることがわかります。
幼鳥と違って、くちばしがしっかり黒いのもポイントですね。
こちらは横顔。くちばしに光があたり、金属のような質感があるようにもみえます。
髪の流れをみると、前方と後方で流れに違いがあることがわかります。自然にこんな髪型になるのですから、面白いものですね。
光の当たり方によっては、全身が濃いグレー、あるいは黒っぽくみえることがあります。
羽根をたたんで静かにたたずんでいると、ずいぶんと印象が違ってみえます。
全身の毛が逆立っていると、かなりワイルドにみえます。
まとめ
ヒヨドリはよく姿をみせてくれるので、その分、いろいろな表情をみることができます。
人間に対しての警戒心は個体差がある感じです。かなり距離があっても人間に気づくとすぐ逃げてしまうヒヨドリもいれば、かなり接近しても大丈夫なヒヨドリもいます。
見慣れているはずのものでも、観察してみるといろいろな発見があります。被写体に対しての愛着もわいてきます。こういった写真の撮り方もたのしいものですよ。