今回は身近な場所で季節を撮るたのしみをお届けします。
春は桜、秋は紅葉など、その季節の代名詞的なモチーフを撮るのもたのしいものですが、身近な場所で感じる「ちょっとした季節」を撮るのもおもしろいものです。
歩きなれた道やよく行く場所でも、「季節」をテーマに歩いてみると様々な発見があります。
身近な場所で季節を撮る
トンボ
トンボは季節によって、みられる種類に違いがあります。秋が近づくにつれて、赤色になるトンボもいます。
こちらは赤くなりかけているトンボが逆立ちしている写真です。種類によって「赤くなる度合い」や「赤の色合い」に違いがあります。
このユニークな逆立ち姿勢は、オベリスク姿勢と呼ばれます。暑い時期や日差しの強い時になると、こうした姿勢をよくとります。
逆立ちの角度がその時々によって違いますので、観察するたのしみがあります。
こちらはチョウトンボです。チョウチョのような変わった羽をしたトンボです。ひらひらと飛びます。初夏の頃から秋の半ば頃までみられます。
ほかのトンボと違って、一か所にじっとしていることが少なく、しょっちゅう飛び回っています。
こちらはチョウトンボの逆立ち。オベリスク姿勢です。日差しが強い時期や暑い日には、チョウトンボもこのような姿勢をとります。
バッタやイナゴ
草むらに行くと、バッタやイナゴなど様々な昆虫がいます。
草むらをのぞいてみたところ、ずいぶんとキレイな色をしたイナゴがいました。体や脚は特にですが、全体に瑞々しい感じがします。目の黒い点がこっちをみているようで、面白いですね。
森の中で、ちょうど光のあたるところにとまっている姿をパチリ。まるでスポットライトに照らされているような感じで面白い1枚になりました。
日差しの強い時期なので、スポットライトも強めです。
茶色のバッタを発見。バッタの成虫は主に夏から秋にみられます。草の色とのコントラストがユニークですね。
植物
植物も季節を感じさせてくれます。
こちらはアジサイ。見ごろの時期からは大きくはずれていますが、日のあたらないところに行くと、そこそこに形が整ったものがありました。
枯れかけた様子と暗がりの雰囲気が面白かったので、撮ってみた1枚です。見ごろの時期のように華やかな美しさはありませんが、こうしてみると少し大人っぽい雰囲気があり、面白い味を出しています。
こちらは虫に食べられたのでしょうか、寂しげな雰囲気のある葉っぱです。暗がりでややソフトな描写になっているのも面白いところです。
夏から秋に変わる時期は、いたるところにこうした哀愁があります。
図鑑があると便利です
今回は身近な場所で季節を撮るたのしみをお届けしました。季節をテーマに歩くと、近所を歩くだけでもいろいろな発見がありますよ。
季節をたのしむのに、あると便利なのが図鑑です。図鑑というと、つい専門的なものをイメージしてしまいますが、実は使いやすいのは子供むけのもの。
内容が幅広く、大事なポイントを押さえて書かれているので、とても参考になりますよ。