写真にはいろいろな撮り方があります。
その中でも対極にあるのが、「1枚の中にたくさんの要素を詰め込んで撮る」方法と「できるだけ要素をそぎ落として撮る」方法です。
今回はその中から「できるだけ要素をそぎ落として撮る」方法についてみていきます。
「写真は引き算」という言葉でもよく知られている考え方です。
「写真は引き算」という考え方
写真はよく「足し算と引き算」にたとえられます。
1枚の中に要素を増やしていくのが「足し算」、不必要な要素を減らすのを「引き算」といいます。
写真をはじめたばかりの方がぜひ知っておきたいのは「引き算」です。
はじめのうちは、1枚の写真の中に「あれもこれも」といろいろなものを入れたくなることがよくあります。
また、主役を意識しすぎるあまりに、まわりに余計な要素が入っていることに気づかなかったということもよくあります。
画面の中に「あれもこれも」と入った写真は
- 写真の焦点(みせたいところ)がわかりにくい
- 主役がいまいち目立たない
- 全体にまとまりがない
といった状況になることが多くあります。
これを解決するのが「写真は引き算」という考え方です。
不必要な要素を削り、できるだけ最小限の要素で画面を構成しようという考え方です。写真から「いらない要素を引く」ので、「引き算」ということですね。
最小限の要素で構成する
画面を最小限の要素で構成するためには、画面に余計なものが入らないように注意します。
はじめのうちは「シンプルすぎるかな?」ぐらいの構図で撮るといい練習になります。
この写真ぐらいにシンプルでも
- 手前や左右に余計なものが入らないようにする
- 背景が主役を食わないポジションを探す
といった点に注意して撮る必要があります。
また、慣れてきたら「心地いいと感じる背景の広さ」にも注意して撮ると、より「撮るたのしさ」がみえてきます。
色をシンプルにする
物だけでなく、「色」も写真を構成する要素の1つです。
つまり、画面の中の色の数を減らすのも「引き算」として考えられます。
色を引き算としてよく使われるのが「シルエット」です。
シルエットは色がシンプルになるだけでなく、物が「塊(かたまり)」として表現されるので、影絵のような独特の雰囲気も演出できます。
撮る前に画面全体を再確認する
画面をシンプルにまとめる時は、シャッターボタンを押す前に画面全体を再確認するようにします。
画面に「余計なものが入っていないか」を確認し、画面の四隅は特に注意して見るようにします。
シンプルにまとめる写真は、「たくさんの要素が入った写真」に比べて、余計なものが入ると目立ちやすい傾向があります。
おしまいに
今回は写真でよくいわれる「写真は引き算」という考え方についてでした。
「一生懸命撮ったのになんだかいまいち・・・」という時は、「画面の中の要素の数」をチェックしてみると解決につながることがよくあります。
よかったら参考にしてみてくださいね。
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