先日、道で出会ったねこを撮ったら、ずいぶんとヘンな顔に写りました。今回はこのへんてこな写真を使ってタイトルのつけ方を考えてみましょう。
参考リンク 写真のタイトルに使える秘伝の方法
「どう見えるか」を考える
今回は「ひねりを加えたタイトルのつけ方」の例をやってみましょう。
ひねりを加えるのに最も簡単な方法は、ねこを「人間に置きかえる」方法です。「人間だったら、どんな人にみえるか」を考えてみます。
簡単なことですが、これだけでひねりの入ったタイトルになります。
どんな職業についていそうか
今回は「人間だったらどんな人にみえそうか」をもう少し突っこんで、
を考えてみます。
実在の人、ドラマ、小説、なんでもOKです。人間でいえば、どんな職業についていそうなねこかを考えます。
実際にタイトルをつけてみましょう
では、実践していきましょう。
これから挙げていくのは、あくまで一例です。「へえ、こうやって考えていくんだ」という例がお伝えできればと思います。
まずはこのねこをみて「人間だったらどんな職業についていそうか」を考えてみます。
ワタクシの場合は、目の鋭さと修羅場をくぐっていそうな感じから「盗賊」「シーフ」に見えました。
ひねりの入ったタイトルをつける時は、こうして見つけた言葉をキーワードにしていきます。この言葉を軸にタイトルを考えていく、というわけですね。
今回の場合でしたら、「盗賊」「シーフ」というキーワードを軸にタイトルを考えていきます。
発見キーワードを使ってみる
さて、「盗賊」「シーフ」というキーワードがみつかりました。
よし!ということで、「ねこ盗賊」「ねこシーフ」とつけたいところですが、なんだかかわいらしい感じです。スマホのゲームにありそうなタイトルです。
ここで気をつけたいのは、写真のイメージに合っているかどうかのチェックです。
参考リンク とらわれすぎ注意!イメージという魔物に気をつけよう
タイトルにどう昇華させるか
思いついたアイデアがいまいちだったときは、ネタ探しです。
部屋を見渡してみると、本、お菓子のパッケージ、箱など、何かしらのネーミングやタイトルが目に入ることかと思います。
そう、ここに発見キーワードを落とし込めるか考えてみるのです。
この作業は難しく考えないことが大切です。
一発で決めようと考えずに、とにかくリラックスして遊び感覚で考えます。
そんな感じで部屋の中を見ていったら、ワタクシの場合は「海賊とよばれた男」というタイトルの本が目につきました。
読んでみて「フック」があるかどうか
「海賊とよばれた男」に「盗賊」「シーフ」をはめてみます。
先ほどの「ねこ盗賊」「ねこシーフ」よりはインパクトが出ました。かわいさがなくなり、少し重みが出た感じです。
ですが、このタイトルを声を出して読んでみると、少しなめらかすぎる感じです。もう少しフック(ひっかかるところ)がほしいところです。
フックをつくる
今度は、ひっかかるところ(フック)をつくるために「盗賊」「シーフ」の部分をドレスアップしてみます。
もう一度、ねこの写真をみて、「どんな盗賊か」「どんなシーフか」をイメージしてみます。
こうして出てきたのが、ドレスアップワードです。
さっそくつけてみましょう。
「腕利き盗賊と呼ばれたねこ」「腕利きシーフと呼ばれたねこ」。先ほどよりもフックがきいてきましたね。
ねこの生き様を感じさせる部分も強調されました。
さらにひねるのなら
上でできたタイトルでもユニークですが、もう少しひねりたい場合は、次のような方法があります。
このねこの写真を見てみると、少し落ち着いた感じもあります。隠居しているようにもみえます。というわけで、過去を感じさせるようにしてみます。
映画のナレーションっぽくなりました。
あるいは、履歴書のように
とするのもユニークかと思います。
部屋を見渡すと「その女、アレックス」という本がありました。
なんてのも面白いですね。
参考リンク タイトルに使える「便利フレーズ」を知っておこう

ひねりの効いたタイトルができました
「腕利きシーフと呼ばれたねこ」
「かつて、腕利き盗賊と呼ばれたねこがいた」
「プロフィール・元盗賊」
「この男、元盗賊」
・・・などなど、なかなかユニークなタイトルが揃いました。
ちっともかわいくないねこの写真を見ながら、部屋を見渡すだけ。とってもかんたんにできる「写真のタイトルのつけ方」です。
気をつけること
今回は「海賊とよばれた男」をモチーフにしていますが、「~とよばれた○○」というフレーズは、映画や小説でもよく用いられているものです。
こうした普遍的なフレーズならOKですが、ライトノベル「とある魔術の禁書目録」のように特定の作品の印象が強い言葉の並びやフレーズは、発見キーワードを落とし込んでも元作品のイメージがちらついてしまう場合があります。
これは「あの作品のようなタイトルをつけたい」という場合もやってしまいがちなので、気をつける必要があります。
まとめ
へんてこな写真をもとに、写真のタイトルのつけ方の一例を挙げてみました。
今回は途中に「部屋を見渡す」ことをしましたが、本来は「ネタ帳」をつくって、日頃からアイデアを貯めておくのが理想です。
写真のタイトルのつけ方で悩んでいる人は、こんな感じで、ふだんからリラックスしてタイトルをつける練習をしておくといいですよ。
