デジタル一眼をおともにおさんぽ写真を紹介する「はれときにっき」、今回は、フジバカマ(藤袴)です。フジバカマには「旅する蝶」といわれるアサギマダラが集まるといわれますが、写真の蝶はツマグロヒョウモンです。
フジバカマとは
フジバカマは秋の七草のひとつで、奈良時代に中国から伝えられたといわれています。花は直径5mmくらいの淡い紅紫色をしています。
昔は河原などに群生しており、あちこちで目にすることができたといわれていますが、現在は野生のものはあまり見られなくなっています。ちなみに、今回の写真も公園に植えられたものを撮影しています。
旅する蝶「アサギマダラ」の好物
フジバカマは、旅をする蝶として知られる「アサギマダラ」の好物としても知られています。アサギマダラは、春と秋に1,000~2,000キロもの距離を飛んで移動する蝶。羽根の模様もさることながら、淡いブルーの部分がとても美しい蝶です。
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フジバカマの香り
半乾きにしたフジバカマの葉は、桜餅を包む桜の葉と同じ香りがします。これはクマリンという芳香成分によるものです。
フジバカマの乾燥させた葉を入浴剤として使うと、神経痛や肩こりに効果があるんだとか。また、中国では古くからフジバカマを「香草」と呼んで、匂い袋にしたり、髪にさしたりしていたといわれています。
■item data:フジバカマ(藤袴)
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