第107話　とんぼにも黒目がある？とんぼの目のひみつ

デジタル一眼をおともにおさんぽ写真を紹介する「はれときにっき」、今回はとんぼです。

先日、「カマキリはなぜいつもこっちをみているのか」を書きましたが、とんぼも黒目があるようにみえます。写真はクローズアップ撮影をしたものですが、なんともユニークな顔をしています。めがねにも見えますし、大きな目玉にもみえます。

とんぼの黒目にみえるところは「偽瞳孔」

実はとんぼの目もカマキリの目と同じしくみで、目の中にある黒い点は黒目ではありません。「偽瞳孔」といい、ちょうど見る人にとって真正面に当たるところが黒くみえます。偽瞳孔については、カマキリの記事でくわしく書いていますので、ぜひお読みください。

とんぼの偽瞳孔は大きくみえることもあって、なんとも愛らしさがあります。角度や明るさによってみえにくいこともあります。

偽瞳孔がみえない状態。目の部分がヘルメットのようにも見えて、なかなかクールなフォルムをしています。

それにしてもこの赤とんぼは判別泣かせです。赤とんぼの種類を決定付ける「胸の模様」を頑なに見せてくれません。赤とんぼは、羽や腹部の形状、顔、胸の模様などいろいろな要素から種類を判別します。昆虫はできるだけいろいろな角度から撮っておくと安心です。