カメラのレンズは、複数のレンズで構成されています。その構成を表したのが「○群○枚」という表記です。
「群」はグループ、「枚」はレンズの数
「群」はレンズのグループの数のことです。レンズを2枚貼りあわせている場合は、それを1つのグループと考えて、「1群」といいます。
レンズのまとまりを表すので、1枚だけでも「群」になります。
「枚」は実際のレンズ枚数のことをいいます。2枚のレンズを貼りあわせている場合は、2枚とあらわします。
実際のレンズを例に「○群○枚」をみてみよう
では、実際のレンズを例に「○群○枚」をみてみましょう。
Canon「EF-M22mm F2 STM」のレンズ構成
まずはCanonの単焦点レンズ「EF-M22mm F2 STM」です。
Canon 単焦点広角レンズ EF-M22mm F2 STM ミラーレス一眼対応
「○群○枚」をみるには、商品のスペック欄やカタログの「レンズ構成」のところをみます。
それらを見ると「EF-M22mm F2 STM」は、6群7枚と書かれています。
これは
全部で7枚のレンズが使われていて6つのグループ(群)に分かれている
ということです。
SONY「E 50mm F1.8 OSS SEL50F18」のレンズ構成
次にSONYの単焦点レンズ「E 50mm F1.8 OSS SEL50F18」のレンズ構成をみてみましょう。
こちらも見方は同じです。商品のスペック欄やカタログの「レンズ構成」のところをみます。
それらを見ると「E 50mm F1.8 OSS SEL50F18」の構成は、8群9枚と書かれています。
これは
全部で9枚のレンズが使われていて、8つのグループ(群)に分かれている
ということです。
Nikon AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G
次はレンズ構成の見方の応用編です。Nikonの単焦点レンズ「AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G」をみてみましょう。
Nikon 単焦点レンズ AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G
これまでのようにカタログの「レンズ構成」のところをみてみると、次のように書かれています。
先ほどまでとは違う表記が出てきました。
これは全部で7枚のレンズが使われていて、6つのグループ(群)に分かれている、というところまでは同じです。
「非球面レンズ1枚」は、7枚のレンズのうち、1枚が非球面レンズということです(その他は球面レンズです)。
「○群○枚」で画質を比べられる?
結論から言うと、「○群○枚」の表記だけで画質を比べることはできません。
カメラのレンズは、何枚ものレンズを組み合わせてつくられています。
この組み合わせ方がキモなのです。
最大限のパフォーマンスを発揮するのに、メーカーそれぞれがいちばんいい組み合わせを考えて、枚数や構成が決まっていきます。
画質はこの組み合わせによるところが大きく、「○群○枚」という表記だけでは実際の画質はわかりません。
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