カメラ選びをするときに、「画素数」が気になる人は多いかと思います。
「○○○○万画素」とあると、できるだけ数字が大きいほうがいいのかなとか、画素数が少ないのは、ちょっといまいちなのかなとか思ってしまいますよね。
でも「画素数が多い=高画質」ではないので注意が必要です。
画素数だけでは高画質にならない
「画素数が多いと画質がいい」というイメージがありますが、それだけでは高画質にはなりません。
画質は主に
・レンズ
・本体のセンサー(撮像素子)
・画素数
という3つの要素で成り立っています。
大切なのは、この3つのバランスです。
たとえ画素数が劣っていても、3つのバランスがよければいい画(え)が出ますし、画素数が多くてもバランスが悪ければ、いまいちになります。
画素数だけではない例
実際、フラッグシップ機をみてみると、画素数が控えめになっている機種が多いことがわかります。これは画素数という一要素だけをみるのではなく、全体のバランスを取って最適な構成にされているためです。
また、「コンデジ(コンパクトデジタルカメラ)」と「デジタル一眼」の違いもわかりやすい例です。
2,000万画素を超えるコンデジと1600万画素前後のデジタル一眼で撮った写真を比べると、デジタル一眼で撮ったもののほうが圧倒的に画質がよく、美しい写真になっています。
これはデジタル一眼のセンサーサイズがコンデジよりもかなり大きいためです。センサーサイズが大きいほど、緻密な描写と幅広い色彩表現ができます。
コンデジの場合はセンサーが小さいので、わかりやすくいえば「描写や色の表現がおおざっぱになってしまう」わけですね。
こうした点も「画素数だけでは画質が決まらない」理由です。
じゃあ、なぜ画素数をアピールしているの?
「画素数が画質に直結するわけではない」のなら、なぜカメラの宣伝などでなぜ画素数が大きく取り上げられるのでしょう。
それは「宣伝しやすいから」「わかりやすいから」です。
なんだか元も子もないような話ですが、むずかしい用語や機能を並べられるよりも、数字でわかりやすくアピールされたほうが「おお!」と思いますよね。
まとめ
基本的に、今のデジタル一眼レフ&ミラーレス一眼はどれも高性能です。
どの機種でも十分な画素数がありますので、画素数はあくまで参考程度でよいかと思います。
「どんな写真が撮れるのか」「どんな写真が撮りたいのか」のほうが大事ですよー。