写真を撮っていると、光の方向によって被写体が思ったよりも暗く写ってしまうことがあります。
特に、逆光(被写体の後ろから光があたっている状態)のシーンでは、背景に比べて被写体がかなり暗く写ってしまうことがよくあります。
そんな時に便利なのが「レフ板を使って光をまわす」という考え方です。
レフ板のしくみ
「レフ板」というと、次のような道具をイメージする方も多いかと思います。

人物撮影などでよく使われているものですね。が、レフ板のしくみを知っておくと、家庭にあるものでかんたんに代用できます。
光を反射させる役割があります
レフ板は、かんたんにいうと
- 光を反射させる
- 反射した光を、被写体の暗い部分にあてる
役割があります。
レフ板の色には白・銀・金などがありますが、癖がなくどなたでも使いやすいのは「白」です。
光を反射させられればいいので、家庭にあるものでは
- 白い紙(コピー用紙、ノート、スケッチブックなど)
- 白い布
などで代用できます。

レフ板を使ってみよう
レフ板はどこに設置する?
レフ板は、反射した光が被写体の暗い部分にあたるように設置します。
たとえば、逆光(被写体の後ろから光があたっている状態)のシーンでしたら、そのまま撮ると、被写体が暗く写ってしまいます。
そこで、被写体の後ろからくる光を反射させて、被写体の前にも光があたるようにするというのがレフ板の考え方です。
つまり、逆光のシーンでしたら、被写体の前方にレフ板を置けば
- 被写体の後ろから光があたる
- レフ板で反射した光が被写体の前にあたる
ようになり、被写体が暗く写るのを避けられるわけですね。
光のあたる位置や強さを調整する
レフ板はどこにどう設置するかによって、被写体にあたる光の強さや、光のあたる位置が変わります。いろいろと試しながら、ベストなポジションを探します。
主に
- 被写体との距離を変える
- レフ板の角度を変える
- 「しっかり反射させる」「軽く反射させる」など、反射する度合いを変える
といった方法で、光のあたり方を調整していきます。
また、レフ板は複数使うのももちろんOKです。1つのレフ板で光がまわらないと感じたら、レフ板の数を増やしてみましょう。
「もう少し明るくしたい」と感じるところに、反射した光があたるように設置すればOKです。
自分好みの光のあたり方を探してみましょう。
材質によって反射の仕方が変わります
レフ板は、材質によって光の反射の仕方が変わります。
たとえば「白い紙」でも、光沢紙とマット紙では光の反射具合に大きな違いがあります。また、同じ「白」でも、紙と布とでは、反射した光の様子がずいぶんと変わります。
一般に、光を吸収しやすい素材のものは、反射した光がやわらかくなり、吸収しにくい素材のものは、反射した光が硬くなる傾向があります。

まとめ
今回は、「レフ板を使って光をまわす」という考え方についてお届けしました。よかったら参考にしてみてくださいね。
\この記事で紹介したアイテム/