カメラの設定に「コントラスト」の項目があります。これを+(プラス)にすると、コントラストを強めた写真が撮れます。
今回は「コントラスト強め」について考えていきます。
「コントラスト強め」を考える
コントラストを強めると、写真にメリハリがつくとともに、硬さも出ます。
硬そうなものや金属などを普通に撮ってしっくりこない時は、コントラストをやや強めにすると味が出ることがあります。
色の差がはっきりしている場面では、コントラストを少し強めにすると雰囲気が出やすくなります。画面にメリハリがつきます。
明るさを抑えた場面でコントラストを強めにして撮ると、画面が締まった印象になります。落ち着いた雰囲気が出ます。
人工物や直線のあるものは、コントラストをやや強めにすると雰囲気が出やすくなります。
種類にもよりますが、コントラスト強めで撮ると、面白い味が出る昆虫もいます。
こんな撮り方 三脚を使ってみよう
日差しや色合いに注意
日差しが強い時は、何もしなくても明暗差がくっきりとした写真になりがちです。
そこで「コントラスト強め」で撮ると、どぎつい描写になってしまうことがあります。
そんな時は、あらかじめコントラストを下げて撮るとほどよい強さになります。
コントラストを強くすると、白と黒が強まります。白はより白く、黒はより黒くなるわけですが、白とびや黒つぶれが起こりやすくなります。
コントラストを変えて撮る時は、そのあたりも考えながら設定するようにします。
コントラストの強めすぎに注意
コントラストを強めるとメリハリがつきますが、あまりに強めすぎると、色の差が極端になった写真になってしまいます。
派手でくっきりとした印象になることから、見映えを追及してついやりすぎてしまうことがありますので、注意が必要です。
コントラストを強くしすぎて、モンゴリアンデスワームみたいな顔になってしまった1枚です。毛並みも硬そうで、目を覚ましたねこのゾンビのようにもみえます。
これはこれで面白いですが、ねこのやわらかさはちっとも出ていません。コントラストを強くすると、メリハリがつく分、やわらかさが飛んで硬い感じに写ります。
まとめ
今回は「コントラスト強め」についてのお話でした。機種によっては、最初からコントラストが強めに写るものもあります。
撮影意図のほか、光の加減、天候によってもコントラストは変わってきますので、いろいろ考えながら撮るとたのしいですよ。