前回の記事「ぼかす?ぼかさない?F値は撮影意図によって決めよう」に引き続き、今回も今回は「ぼかす?ぼかさない?」をテーマにF値の決め方について考えていきたいと思います。
ぼかす?ぼかさない?撮影意図にあわせてF値を決めよう
デジタル一眼にはぼかすたのしみがあります。ついつい何でもぼかしたくなってしまいますが、今回は「ぼかす?ぼかさない?」をテーマにF値の決め方について考えていきます。
被写体との距離でボケ方がかわります
同じF値でも、被写体との距離でボケ方が変わります。
たとえばこの写真の場合、首の下あたりからボケています。被写体にかなり近づいて撮っています。
次は、少し離れて撮ったものをみてみましょう。
どちらの写真もF値とピント位置は同じですが、こちらはボケ方がゆるやかに見えます。
このように、被写体との距離でもボケ方が変わってきます。
背景との距離でもボケ方が変わります
背景との距離が遠いと、F値をあまり下げなくても背景がかなりボケます。バックは草むらなのですが、距離が離れているため、大きくボケて色だけになりました。
このようにぼかすと、背景がスッキリして主役がわかりやすくなります。この場合は、背景との距離が重要になります。
距離をうまく使うと、ネオンのような雰囲気にも。
「背景を整理するためにぼかす」というアイデアは知っておくと便利ですよ。
まろやかになる
F値を開放付近にして撮影すると、くっきりシャープというよりも、ややまろやかな描写になります。
ギラギラした描写になりにくいため、まろやかさがいい感じでなじみます。
やわらかめに撮りたいときに使えます。
カチカチの描写にならないので、自然のものを撮る時によく合います。ぼかす以外の効果として知っておくと便利ですよ。
まとめ
F値を低く設定するとシャッター速度が確保できるので、ISO感度を上げずに撮れるという利点があります(ノイズの少ない画質で撮影ができます)。
「どうぼかしたいか?」を考えながら撮影すると、より写真がたのしくなりますよ。
参考リンク ISO感度を上げるとなぜ画質が落ちる?
ISO感度をあげるとなぜ画質が落ちる?
ISO感度を上げるとなぜ画質が落ちるのかを、初心者さんにもわかりやすく解説。デジタル一眼の基礎知識。