まずはISO感度について
デジタルカメラのISO感度とは「カメラが光をとらえる能力」を表した数値です。
ISO感度の最も簡単な考え方は
です。
つまり、光が少ない場面で撮りたい時は、ISO感度の数値を上げると撮りやすくなる、というわけです(シャッタースピードが上がります)。
ISO感度を上げていくと
ISO感度を上げると、光が少ない場面でも撮影がしやすくなりますが、上げていくのにつれて写真にはノイズ(ざらつき)が増えていきます。また、ISO感度を上げすぎると写真のディティールも甘くなっていきます。
ノイズはデジタルカメラの仕組み上、どうしても出てしまうものですが、画質にこだわりたい人にとっては気になる点でもあります。
デジタルカメラは、撮像素子に当たった光を電気信号に変えて処理しています。ISO感度を上げるということは、電気信号を増幅することで、これがノイズの増える原因です。
オーディオでアンプで音量を上げる(信号を増幅する)と雑音(ノイズ)が大きくなるのと同じ現象です。
ノイズの増え方
ISO感度を上げていくにつれて、ノイズの量は
・高感度域では急激に増加
していきます。
今のカメラは、高感度でもできるだけノイズが目立たないように処理されていていますが、完全になくすことはできていません。
カメラも技術も進化している
デジタル機器の進化のスピードは凄まじく、デジタル一眼も年々進化しています。特に高感度撮影に関しては、ひと昔前に比べて、遥かに進化しています。
たとえば、オリンパスの新フラッグシップ機「OM-D E-M1 MarkII」は、常用感度(ISO AUTO時)がISO6400と拡大となりました。
常用感度(常用ISO感度)とは、カメラ側で一定の品質が保証された感度です。
ISOの設定で普通に選べる数字のことをいい、いわゆる普段使いの感度です。一般に、ノイズなどの画像の荒れが少ない範囲で設定されています。
ただ、画像の荒れに関しては許容範囲が人それぞれですので、メーカー側が常用とうたっていても、使う範囲は人それぞれです。
まとめ
現在はカメラ側でノイズを抑える機能も年々進化していますから、いずれノイズをまったく気にすることなく撮れる時代がくるかもしれません。
それにしても、ひと昔前は「ISO800まで上げたら画質が厳しい」なんてカメラもありましたから、夢のような話です。