前回は【「面白い」をキーワードにしてアイデアを広げる】というタイトルで、撮りたいものを探す方法をお届けしました。
今回はその続きです。
アイデアのもと
前回の記事では、「面白い」にはいろいろな意味で使われる言葉であることをお届けしました。
たとえば
- 笑えるものを指して「面白い」
- 変わっているもの、めずらしいものを指して「面白い」
- ユニークなものを指して「面白い」
- 興味深いものを指して「面白い」
- 勉強になるものを指して「面白い」
などなど、様々な意味で使われるのが「面白い」という言葉と書きました。
そこで、ぬいぐるみを被写体にして、「ぬいぐるみを面白いアングルで撮る」とすると、次のようなアイデアが考えられるというお話をしました。
- ぬいぐるみを笑えるアングルで撮る
- ぬいぐるみを変わったアングルで撮る
- ぬいぐるみをめずらしいアングルで撮る
- ぬいぐるみを興味深いアングルで撮る
- ぬいぐるみを勉強になるアングルで撮る
こうして挙げたパターンは、あくまで「アイデアのもと」です。ですので、「この言葉通りにやらなくてはいけない」わけではありません。
たとえば、「笑えるアングル」にチャレンジしているときに、次のようなことを思ったとします。
- 「このアングルなら、このぬいぐるみと○○を一緒にして撮ったほうが笑えるんじゃないかな?」
そう思ったときは、ぜひチャレンジしてみましょう。
「笑えるアングル」というのは、あくまで「撮影のアイデアのもと」なんですね。
撮影方法の制限やルールではないので、思いついたことがあったら、どんどんとチャレンジしてOKです。
わかると面白い、よくみると面白い
「面白い」には、瞬間的にわかる面白さ以外にも「わかると面白い」「よくみると面白い」というものもあります。
- 知識があると面白い
- よくみると(あるいは、ある点に気づくと)面白い
いずれも「誰もがわかる面白さ」とは違ったものですが、ツボにはまるとたまらない面白さがあります。
知識があると面白い
写真を撮り始めると、「それまで特に意識したことのなかった写真」にも興味がわくことがあります。
たとえば、ポスターやカレンダーなどに使われている写真をみて、「へえ、こんな撮り方をしているんだ」「光はどうなっているんだろう」「面白い構図だなあ」などなど、いろいろなことを考えたりします。
これが「知識があると面白い」ということです。
その分野について興味があったり、知識がついてくると、「なるほどと感じる部分」や「勉強になる部分」が増えてきます。こうした要素が多くなるほど、その人にとってはその写真がより奥深いものになります。
誰もがわかるものではないけれど、面白さの中にはこうしたタイプの面白さもあるということですね。
よくみると(ある点に気づくと)面白い
面白さの中には、「よくみると(ある点に気づくと)面白い」タイプのものもあります。
たとえば
- 写真の一部分に小ネタが仕込んである
- ある部分(あるいは全体)が何かのオマージュになっている
- 実は別の意味がある
といったようなものがあります。
こうしたタイプのものは、多くの人が気づきやすいようになっているものもあれば、ごく一部の人にしか気づかないようなものもあります。
面白さの中には、こうした「読み取るたのしさ」もあるわけですね。
まとめ
今回は2回にわたって「面白い」というキーワードをもとに、撮り方のアイデアを広げていく方法をお届けしました。
記事では「面白い」のあとに「アングル」をつけてアイデアを挙げていきましたが。「撮り方」「素材」など、別の言葉をつけると、より多くの発想が得られます。
今回紹介した方法は、たのしみながら撮り方の幅も広げることができますので、非常におすすめです。よかったら参考にしてみてください。