今回は「ノイズ」という用語の解説です。
「ノイズ」とは何か?
ノイズというと、一般には雑音などの「音」のイメージが強いと思いますが、カメラの場合は少し違った使い方をします。
デジタルカメラでは、写真がザラザラした感じに写るようす、ザラつきのことをノイズといいます。
ですので写真をみて「ノイズがあるね」と言われた場合は、「写真にザラザラしているところがある」「ザラついた感じになっている」ということです。
ノイズがあったらダメなの?
演出としてザラつき(ノイズ)が出るように撮る場合もありますが、一般には特に事情がない限り、ノイズのない写真が好まれる傾向にあります。
ノイズがあると、写真にザラついてみえる部分がでるため、ないものに比べ、写真が荒くみえてしまったり、写りが悪くみえてしまったりします。
だから、わざとノイズの効果を出すのでなければ、キレイにみえるほうがいい、好まれやすいというわけですね。
ただ、これはあくまで「好まれる傾向」であって、ノイズがないからいいとかノイズがあったらダメということではありません。
レトロなものを撮るときなどは、あえてざらつきを出した方が雰囲気が出る場合もあります。
ノイズは主に、ISO感度を高く設定した時や、シャッターを長く開いて撮影する時に出やすくなります。室内や暗いところでの撮影はノイズが出やすくなる傾向にあります。
便利な「高感度ノイズ低減機能」
最近のデジタル一眼には「高感度ノイズ低減機能」がついています。オンにしておくと、ノイズを画像処理によって目立たなくしてくれる機能です。
大変便利な機能ですが、強くかけすぎると画像にシャープさがなくなり、ディティールが甘く、ぼんやりとした感じ(いわゆる「眠い」画像)になってしまうこともあります。通常は標準でよいと思います。
最近のデジタル一眼はノイズが出にくく
最近のデジタル一眼はISO感度を高くして撮ってもノイズが出にくくなるなど、どんどんと進化しています。ひと昔前だったら使い物にならないと言われたISO感度の数字でも、今のカメラだったら余裕で撮れるようになってきています。
ISO感度については、この記事「ISO感度はオート&上限設定が便利です」で詳しく解説しています。

ふつうに撮る分には、ひと昔前ほどノイズを気にせずに撮れるようになってきていますが、ノイズの知識は持っておいて損はないのでぜひ知っておきましょう。
まとめ
「ノイズ」という用語は、カメラの説明書や入門書でも解説なしにいきなり使われていることもありますし、覚えておくと便利ですよー。
