今や多くのデジタル一眼に採択されているライブビュー撮影機能。今回は、ライブビュー撮影のメリットとデメリットをみていきましょう。
ライブビュー撮影のメリット
ライブビュー撮影は、背面モニターを使って撮影をする方法です。
主に次のようなメリットがあります。
・拡大できるので細かいピントあわせがしやすい
・タッチAFで撮りたいものを瞬時にキャッチできる
・ファインダー撮影よりもアングルの自由度が高い
・設定が画面に反映されるので、仕上がりのイメージがしやすい
・ほとんどの機種で視野率100%
では、くわしく解説していきましょう。
拡大できるので細かいピントあわせがしやすい
ライブビュー撮影の真髄はピント合わせにあると言ってもいいかもしれません。
ピンポイントで拡大表示ができるため、細かいピント合わせが非常にしやすくなっています。
特に、クローズアップ撮影・マクロ撮影時に大きな威力を発揮します。
ライブビュー撮影なら、背面モニターにピンポイントで拡大表示をしてピントをあわせることができます。
タッチAF、タッチシャッターが便利
タッチパネル式の場合、画面をタッチするだけでピントをあわせることができます(タッチAF)。
これは大変画期的な機能で、ワンタッチでスピーディー&自由度が高い撮影ができるようになりました。ライブビュー撮影&タッチパネル式の大きなメリットです。
タッチAFなら、動き回る鳥や昆虫でもスピーディーにピントをあわせることができます。タッチパネル式は感覚的に写真を撮るのにもむいています。
設定が画面に反映されるので、仕上がりのイメージがしやすい
ライブビュー撮影は、カメラの設定がダイレクトに反映されるのも大きな特長です。
カメラの設定で色や明るさを変えると、画面にもそれが反映されます。どんな写真になるのかがリアルタイムで分かります。
ちなみに、デジタル一眼レフのファインダー(光学ファインダー)撮影では、カメラの設定を変えた場合、「いったん撮って、どう変化したかを確認する」必要があります。
そう考えると、ライブビュー撮影やEVF(電子ビューファインダー)のリアルタイムに変化が確認できる機能は本当に大きなメリットです。
ファインダーで撮るよりもアングルの自由度が高い
ライブビュー撮影は、カメラを顔につけて撮る必要がないため、カメラの位置やアングルの自由度が高いのも特長です。
バリアングルやチルトといった可動式モニターであれば、さらに自由度が高くなります。

ライブビュー撮影ならカメラの前にいなくても、モニターさえ見えていればピントあわせができます。
ほとんどの機種が視野率100%
ライブビュー撮影ではほとんどの機種が視野率100%です。画面で見た範囲がそのまま写ります。
ファインダー視野率が100%に満たない機種でも、ライブビューは視野率100%であることがほとんどです。

設定も撮影も背面モニターでできる
操作が背面モニターで完結できるというのも大きなメリットです。
設定から撮影からすべてをモニター上でできます。これにより、設定を変えながら撮るのも格段に楽になりました。
ライブビュー撮影のデメリット
便利なライブビュー撮影ですが、次のようなデメリットもあります。
・カメラが安定しにくく、手ぶれしやすい
・場所によっては、モニターが見づらい場合がある
・ファインダー撮影に比べて、バッテリーの消費が速い
くわしく解説していきましょう。
カメラが安定しにくく、手ぶれしやすい
ライブビュー撮影は「手だけ」でカメラを支えることが多いため、手ぶれしやすい傾向にあります。
ですので、できるだけカメラが安定するよう注意して撮る必要があります。

明るいところではモニターが見えにくいことがある
ライブビュー撮影は、明るいところだとモニターが見えにくい場合があります。
画面の明るさを変えれば見えるようになりますが、度合いによっては、実際に撮れる画像とモニターとの間に大きな差が出てしまいます。
液晶操作が多いとバッテリーの消費が速くなる。
ライブビュー撮影を行うと、必然的に液晶での操作が増えます。そのため、バッテリーを消費しやすくなります。
特にミラーレス一眼の場合、バッテリーがあまり持たない機種もありますので、バッテリーを長持ちさせる方法を知っておくと便利です。

まとめ
デジタル一眼ならではの機能、ライブビュー撮影はカメラの可能性を大きく広げてくれた撮影方法です。
これからデジタル一眼レフ・ミラーレス一眼の購入を考えている人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。