今回は、撮影時によく使われる「アングル」「撮影角度」という用語について知ってみましょう。
アングル、撮影角度とは
アングルとは、上から見下ろしたり、下から見上げたりする際のカメラの向きのことをいいます。
カメラアングル、撮影角度ともいいます。
代表的なアングルとしては次のようなものがあります。
ローアングル
見上げて撮影する状態を「ローアングル」といいます。
ローアングルで撮ると、通常の目線とは違った迫力や臨場感が出やすくなります。
ハイアングル
見下ろして撮る状態を「ハイアングル」といいます。
高い位置にカメラを構え、見下ろすようにして撮ります。
ハイアングルで撮ると、カメラに近い部分が大きく写り、離れた部分は小さく写ります。
ミディアムアングル
被写体の目線とほぼ同じ高さで撮るアングルを「ミディアムアングル」といいます。
ローアングルやハイアングルのように強調される部分はなく、見た目とほぼ同じ感じに写ります。
ダッチアングル
カメラを水平ではなく、あえて斜めに傾けて撮る方法を「ダッチアングル」といいます。
映画などの映像モノでよく使われる手法です。
ダッチアングルは、画面の変化がつきやすく、画面上に強い部分を作ります。
映像では、水平をくずした不安定さから、不安や恐怖などの感情を表しす表現として使われることもあります。
アングルとポジションとの違い
アングルと混同されやすい言葉に「ポジション」があります。
アングルはカメラの向き(角度)を指しますが、ポジションはカメラの位置を指します。
たとえば、上の写真はカメラを低い位置に構えています。
ですが、ねこを見上げるように撮っていない(ねこより低い角度から撮っていない)ので、ローアングルではありません。
つまり、この写真はローポジションだけど、ローアングルではないということです。
まとめ
今回はアングルについての解説と代表的なアングルをピックアップしてみました。
同じ被写体でもアングルを変えるだけで雰囲気がガラッと変わります。ぜひいろいろとたのしんでみましょう。