手ぶれせずに撮れるシャッタースピードの目安は、
「35mm判換算をしたレンズの焦点距離」分の1以下
といわれています。
一般に、これより速いシャッタースピードなら手ぶれせずに撮れるといわれています。
焦点距離は35mm判換算で考えます
レンズの焦点距離は、35mm判換算をした数字で考えます。
フルサイズ機ならそのままの数字でOKですが、APS-C機は焦点距離を1.5~1.6倍、フォーサーズ・マイクロフォーサーズ機は焦点距離を2倍して考えます。
実際の考え方
たとえば、35mm判換算で「焦点距離200mm」のレンズなら、1/200秒が手ぶれせずに撮れるシャッタースピードの目安になります。
この場合、シャッタースピードの1段ごとの刻みをみて
… | 1/2 | 1/4 | 1/8 | 1/15 | 1/30 | 1/60 | 1/125 | 1/250 | 1/500 | 1/1000 | … |
最も近い1/250秒を目安として考えてもOKです。
この目安は「これよりも速いシャッタースピードなら手ぶれせずに撮れる(だろう)」というものですので、1/500、1/1000ならより安心というわけです。
反対に、この目安より遅くなると厳しくなりますよ、ということでもあります
たとえばマイクロフォーサーズなら
OLYMPUSのミラーレス一眼「E-PL7」に単焦点レンズ「M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8」をつけた場合を例に考えてみましょう。
OLYMPUS PEN E-PL7
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8
E-PL7はマイクロフォーサーズ機なので、レンズの焦点距離を2倍します。
25mm×2ですから、50mmですね。この数字を
「35mm判換算をしたレンズの焦点距離」分の1以下
にあてはめて、1/50。
1/50秒が手ぶれせずに撮れるシャッター速度の目安になります。
まとめ
この目安は「きちんと構えて、最適な条件で撮った場合」という条件がつきます。「どんな状況でも絶対にブレない」という目安ではありませんので注意が必要です。
この目安を知っておくと「手ぶれ補正○段」も効果のほどがわかりやすくなりますよ。