メモリーカードを使うときにフォーマット(初期化)が必要かどうかで迷っている方も多いと思います。今回は、ケース別にフォーマットが必要かどうかをお話していきます。
新品のカードなら「フォーマットなし」でほぼOK
新品のメモリーカード(SDカード)をデジタル一眼に使う時は、ほとんどの場合、初期化(フォーマット)なしでOKです。
最近のメモリーカードは出荷時にフォーマット済みのものがほとんどですので、新品でしたら最初にフォーマットをする必要はなく、ほぼそのまま使うことができます。
メーカーによってはフォーマットが必要
現在、ほとんどのメーカーのものがフォーマット済みで出荷されていますが、メーカーによっては、最初にフォーマットを推奨しているものもあります(その旨が表記されています)。
その場合は、必ず使用カメラで「メモリーカードのフォーマット(初期化)」をしてか使うにしましょう。
迷った時は、念のためフォーマット
今のメモリーカードは「最初にフォーマットが必要」といった表記が特になければ、フォーマットなしでよいかと思いますが、メモリーカードのパッケージや説明書の表記って細かくて読みづらいものが多いですよね。
最初にフォーマットをするかどうかで迷った時は、フォーマットをしておくと安心です。
使い始めのフォーマットは短時間で完了しますので、フォーマットが必要でないカードでもより確実に使うため、フォーマットをしてから使っている人もいます。
別の機器で使っていたカードはフォーマットが必要
別の機器で使っていたメモリーカードをカメラ用にする場合は、必ずフォーマットをしてから使うようにしましょう。
必ず「使うカメラでフォーマット」をします
別の機器、たとえばパソコンなどで使っていたメモリーカードをカメラ用にする時は、フォーマットが必要になります。
その場合は、パソコンでフォーマットをするのではなく、必ず使うカメラでフォーマットをします。
フォーマットには、メモリーカードの初期化をするほかに、使う機器を認識させる意味があります。カメラで使う場合は「これからカメラで使いますよ」と認識させる必要がある、ということですね。
カードのフォーマット(初期化)をすると、カード内のデータが初期化されます。前に入っていたデータは必ず他に移してから初期化するようにしましょう。
別のカメラで使っていたカードを使いたい
別のカメラで使っていたメモリーカードを使う場合は、新しく使うカメラでフォーマットをしてから使いましょう。
新しいカメラに乗り換える場合は必ずフォーマット
前のカメラで使っていたメモリーカードを新しく買ったカメラで使いたい場合は、フォーマットが必要になります。前に使っていたカメラと同じメーカーのカメラを使う場合でも、フォーマットは必要です。
前のカメラで使っていたメモリーカードを新しいカメラで使う時は、カード内にあるデータは必ずほかに移してからフォーマットするようにしましょう。
1枚のカードを複数のカメラで使いまわすのはNG
複数台のカメラを持っていると、ついメモリーカードを使いまわししたくなりますが、これはダメです。必ずカメラごとにメモリーカードを用意するようにしましょう。
複数台でも一見、普通に使えているようにみえたりしますが、突然メモリーカードを認識しなくなったり、データが読み込めなくなったりすることもあります。
必ずカメラごとにメモリーカードを用意するようにしましょう。
カードの初期化(フォーマット)について
デジタル一眼レフ、ミラーレス一眼のフォーマットは「クイックフォーマット」方式が多く採択されています。
これは「ファイル名は消えても、中身は残っていることが多い」という形式で、復元ソフトを使うとデータを復旧させることができる場合があります。誤ってフォーマットをしてしまった場合は、データ復元ソフトやデータ復旧サービスを試すのもアリかと思います。
メモリーカードについての考え方
デジタルデータは便利な反面、非常に脆い部分があり、飛ぶ時は一瞬で飛びます。メモリーカードのデータについては、できるだけの安全策を取り、細心の注意を払って扱うのに越したことはありません。
特に、複数のカメラで1つのメモリーカードを使いまわす場合、最初は問題なく使えているようにみえても、突然のデータトラブルに見舞われることがあります。
大切な写真データが飛んでしまうと泣くに泣けませんので、データの扱いにはくれぐれも気をつけましょう。