中古のカメラやレンズを買うときは、事前に必ず「初期不良があった場合の対応」と「保証期間」をチェックするようにしましょう。
「初期不良があった場合の対応」と「保証期間」は、お店によってルールの違いはありますが、おおよそ次のような形になっています。
初期不良があった場合の対応
購入した商品に初期不良があった場合は、お店が定める期間内であれば初期不良対応を受けられます。
期間は
- 購入後〇日以内(お店によっては、購入後〇週間以内)
といった形で設定されていることが多く、初期不良と思われる現象があった場合は、この期間中に購入店に連絡する必要があります。
対応はお店によって違いがありますが、「同等品に交換」または「返品・返金」という形をとっているところがほとんです。中には「修理」に対応しているお店もあります。
「同等品と交換」という考え方
「同等品と交換」は、中古品ならではの考え方です。中古品は状態が1つ1つ違います。
たとえばこちらは、マップカメラで販売されている中古商品の一部。
どれも「Nikon D5500 ダブルズームキット ブラック」ですが、商品状態は「良品」「並品」「難有品」と様々です。
このように同じ機種でも、中古品は状態がそれぞれなんですね。そのため、「同等品と交換(同じぐらいの状態の商品と交換)」という考え方をするわけですね。
対応期間に注意
初期不良があった場合の対応で気をつけたいのは、対応期間が「購入してからはじまる」という点です。
たとえば、次のようなケースがあったとします。
- 初期不良の対応期間が「購入後7日以内」のお店でカメラを買う
- 購入してから10日目にはじめて使用。初期不良らしき現象があった。
この場合は、初期不良の対応期間が過ぎているので、たとえカメラに初期不良があったとしても、「お店の初期不良の対応」は受けられません。
「中古カメラやレンズを買ったときは、できるだけすぐに使って気になる点がないか確認するほうがいい」といわれるのはこのためです。
保証期間の対応
保証期間や保証内容はお店によって様々ですが、多くのお店は
- 修理対応
という形をとっています。
初期不良対応で可能だった「同等品と交換」「返品・返金」はできなくなることがほとんどで、この点は注意が必要です。
修理対応になる場合は、お店が修理費を負担しますが、お店ごとに「どこまでお店が負担するか」が決まっています。「購入額を上限とする」などですね。
保証の範囲
保証については、お店ごとで保証の範囲が決まっています。
たとえば
- 保証対応は自然故障の場合のみ
- 機能に影響のないキズや汚れなどは対象外
など、お店によって保証の範囲が決まっています。
ちなみに自然故障とは、使用者に落ち度がなく、普通に使っていて発生した故障のことです。
「誤ってぶつけてしまった、落としてしまった」「防水仕様でないのに水をかけてしまった」などは、自然故障には入りません。
つまり、何でもかんでも保証されるわけではないわけですね。保証の範囲はお店ごとで違いがありますので、しっかりと確認するようにしましょう。
保証回数が決まっているお店もあります
保証があるお店でも、「保証が有効な回数」が決まっているところもあります。
有名なところではカメラのキタムラ。キタムラは中古カメラの保証期間は6か月ですが、保証サービスの提供は1度限りとなっています。
公式サイト カメラのキタムラ保証規定
対象外の商品もあります
「初期不良があった場合の対応」や「保証期間」があるお店でも、対象外の商品が存在することがあります。
たとえば、「ジャンク品」や「現状渡しの商品」は多くのお店が、初期不良対応や保証の対象外となっています。また、販売価格によって保証の有無を設定しているお店もあります。
ですので、中古カメラやレンズを購入する際は、必ずお店の規定をよく読んで
- 初期不良対応や保証の対象商品か
を確認する必要があります。
まとめ
「初期不良があった場合の対応」と「保証期間」はお店ごとに違いがあります。購入する際は、必ずそれぞれの内容をチェックするようにしましょう。
また、オークションなどの個人間での取引では、ノークレームノーリターンで出品されている商品が多くあります。これは「商品を渡したあとは、クレームも返品もナシでお願いします」ということです。
今回は、中古のカメラやレンズを買うときの注意点をお届けしました。よかったら参考にしてみてください。