現在のカメラは、色が派手めに出るように調整されている機種が多くあります。
そうした写真は見栄えもよく、撮っていて非常にたのしいのですが、シーンによっては「もう少し色を抑えたい」「くっきりしすぎているのを抑えたい」といったケースも出てきます。
今回はその対処法です。あくまで「カメラのみで調整する場合」について書いていきます。
色が派手すぎ・・・と感じた時のチューニング
色が派手すぎる、描写がギラギラした感じする・・・そんな時は、次のように対策してみましょう。
ピクチャーモード(ピクチャースタイル)を変更
まずカメラのピクチャーモード(ピクチャースタイル)の設定をみてみます。
これは「どんな写真にするか」という傾向を選べるモードで、たとえばキヤノンのKissシリーズなどでは、デフォルトで「スタンダード(あざやかでくっきりした写真になる)」が選択されています。
エントリー機では、最初からこうしたモードが選ばれていることが多く、これを変えることで、出てくる写真の傾向を変えることができます。
よく使われるのは「ナチュラル」や「忠実設定」で、次に挙げるような微調整を加えて、好みの傾向にする方法です。
「彩度」または「色の濃さ」を調整する
調整の際に、まず考えたいのは「彩度(または色の濃さ)」です。
これは、色のあざやかさ(色の濃さ)を設定する要素です。「色」が気になった時はこの項目をいじってみましょう。
マイナス方向にふると、色のあざやかさを落とすことができます。最初は-1か-2ぐらいにして、ようすをみながら変えていきます。
コントラストを調整する
つづいてはコントラストです。コントラストは「くっきりさせる」というイメージのある要素ですが、これも色のあざやかさを強調する要素のひとつです。
同時に、明暗や階調にも影響する要素なので、写真のギラギラした感じが消えない場合は、コントラストを下げると解消する場合があります。
ただ下げすぎると、全体のメリハリがなくなるので、こちらも-1あたりからようすをみながら調整してみましょう。
シャープネス
次はシャープネスです。これは使っている人も多いと思います。
シャープネスは輪郭を強調する機能で、適用すると画像がシャープにみえるようになります。
・・・が、かけすぎると画像が荒れたり、輪郭が太くなったり、写真がガサガサした感じになったりと、いろいろな弊害があります。
彩度・コントラストをいじっても画像がきつく見える場合は、シャープネスを下げます。
特にエントリー機は、カメラの本体がシャープが強めにかかるようチューニングされているものもあります。
画像に固さを感じる場合は、コントラストとシャープネスを調整すると解消される場合があります。
シーンにあわせて最適な設定をつくる
さて「色が派手すぎ・・・」と感じた場合の調整方法を紹介してきましたが、こうした設定は、1つに絞る必要はありません。
むしろ、風景用・人物用・室内用など、シーンにあわせてつくっておくと、好みの写真が撮りやすくなり、とても便利です。
今はほとんどの機種に、こうした設定を保存できる機能がついています。「ユーザー登録」や「ボタン登録」といった名称でついていますよ。
まとめ
こうした設定を変えることで、自分好みの写りをつくりやすくなります。今回は「色が派手すぎ」と感じた場合の設定でしたが、もっと派手にしたいときはこの逆をやればOKです。
組み合わせによって、いろいろな写りがたのしめますので、興味のある方はぜひためしてみてくださいね。
はれときどきカメラ編集部 RYOTA
はれときどきカメラの中の人その2。よく単焦点レンズをつけて街歩きをしています。好きなものは洋画とフエキくん。最近はツバメノートを愛用しています。
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