今回は「カメラの入門書って実はむずかしい」というお話です。
カメラの入門書って実はむずかしい
初心者さん向けの写真教室をやっていると「入門書を買ってみたけれど、なんだかむずかしくて」というお声をいただくことがよくあります。
「初心者向けの本なのに、途中でよくわからなくなった」というお声も多くいただきます。
でも実はそれ、無理もないことだと思います。
なぜなら、「カメラの入門書って実はむずかしい」からです。
カメラの入門書がむずかしい。その原因とは
その原因を考えていきましょう。
カメラの場合、撮りたいものや目的が人それぞれです。
花や風景の写真を撮りたい人もいれば、食べ物や小物の写真を撮りたい人もいる。
建物を撮りたい人もいれば、人物や動物を撮りたい人もいる。
そのニーズにできるだけ応えようというのが入門書です。
つまり、1冊の中にいろいろな人向けの情報が入っているわけです。
ということは・・・。
そう、「自分以外の人に向けた情報もたくさん入っている」ということです。自分に必要じゃない情報もいっぱい入っているわけです。
そこに、カメラという「メカの話」も組み込まれるわけですから、メカが得意でない方にはさらに難しさが感じられることかと思います。
入門書には、自分に必要じゃない情報も多い
そう考えてみると、初心者向けだからといって、本に書いてあることを全部を覚えようとするのは、なかなか難しいということがおわかりいただけるかと思います。
「じゃあ、必要なところだけピックアップして読めばいいのでは」と思いますよね。
でも、これが難しいのです。
なぜなら、最初のうちは、これから学ぶ段階なのですからどの情報が自分にとって必要なのかそうでないのかわかりにくいからです。
となると、最初から読むことになるのですが、自分に必要でない情報も多いわけですから、なかなかこれが難しい。
「テキストは最初からじっくり理解していきたい」という方ほどハマリこみやすい原因がここにあるかと思います。
入門書の性質
ですから、「入門書がよくわからなかったから、カメラってむずかしい」と考えることはないかと思います。
入門書は「あなたという初心者に向けて書いた本」というよりは、「さまざまな初心者さんそれぞれのニーズに向けた本」という解釈をしたほうが読みやすくなり、しっくりくると思います。

入門書のむずかしさに関しては、何回かにわけてお話していきます。

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