写真は様々な撮り方がありますが、よく使われるのが「画面に余計なものを入れない」方法です。
それによって、主役や見せたい部分がわかりやすくなり、見た人の目がいきやすくなります。
というわけで今回は、「画面に余計なものを入れない」ためのアイデアと考え方をお届けします。
主役の面積を増やす
画面全体における主役の面積を増やすと、必然的に画面に余計なものが入りにくくなります。
機材やシーンによって「どこまで主役を大きく撮れるか」は変わってきますが、主役の画面上の面積が増えるほど、余計なものが入り込む余地が減ってきます。
また、画面上の要素を「できるだけ少なくする」のを心がけるようにすると、自然と「余計なもの」を入れない感覚が身についていきます。
これは、主役の面積を十分にキープできない時も同様で、できるだけ要素を減らすことで、余計なものを排除していきます。
実際の面積はそれほどでなくとも、主役の存在感が強ければ、画面を占める割合が多いようにみえてきます。
この方法を使う場合は「主役より存在感のあるものは入れない」のがポイントです。
背景に注意する
「画面に余計なものを入れない」ために気をつけたいのが背景です。
「背景をできるだけシンプルにする」ことを心がけると、画面に余計なものが入りにくくなります。
特に、背景に「主役を食ってしまうもの」「主役より目立つもの」がないかは要チェック。よく確認してからシャッターを切るようにします。
屋外でよくやってしまうのがこのようなミス。背景のあちこちにある白い部分や黒い部分が目立ってしまい、ごちゃごちゃとしてまとまりのない画面になっています。
背景に余計な要素が多いため、見づらい写真になっています。これは背景をぼかす場合でも同じで、背景に注意を払わないとこのようなミスをおかしてしまいます。
いいシーンをみつけたら、1つの場所からだけでなく、できるだけいろいろな位置から撮るようにすると、様々な発見があります。
室内でも考え方は同じで、できるだけ背景に余計なものが入らないようにします。
注意したいのは「色」で、背景に「主役よりも前に出る」「主役より目がいく」色があると、全体がちぐはぐな印象になってしまいます。
木や木目のある素材は、メインの被写体より一歩下がって見えることが多く、背景によくむいています。
画面内の要素が少なくても全体が成り立ちやすいため、様々なシーンで重宝します。
背景を暗く落とす、または黒系の色でまとめると、画面全体に独特の雰囲気が出ます。
それに光の向きや加減が加わると、「画面に入れる要素」が少なくても、全体が成り立ちやすくなります。
おしまいに
今回は「画面に余計なものを入れない」ためのアイデア・考え方をお届けしました。よかったら参考にしてみてくださいね。