前回の記事では、カメラの入門書の「今必要なこととそうでないこと」についてお届けしました。
今回はその続きです。
使わないテクニックは後回しでよい
カメラの入門書は、初心者の方全般に向けて書かれています。
そのため、「こういう撮り方をしたい人もいるだろうけれど、今の自分には必要ないな」という項目も載っていたりします。
そうした項目は、無理に読んだり覚えたりする必要はありません。なぜなら「今の自分に向けた情報ではない」からです。
そういった部分は「あ、ここはこういう写真が撮りたい人に向けた情報だな」と考えて、無理に読まなくてもOKです。
そう、カメラの入門書にはテクニックに関しても
- 今の自分に向けた情報
- 今の自分には必要のない情報
が混在しているのですね。
これもこのテーマの冒頭でお話した「入門書は最初から順に読む必要はない」「全部を理解する必要はない」という理由の1つです。
自分が必要だと思った時に、必要な項目を読む――これが入門書を読む際のポイントです。
いずれ必要な情報になるかもしれない
ただ、「今の自分には必要のない情報」が、この先、必要になることもあるかもしれません。
今は小物を撮るのが好きな人が、なんらかのきっかけで夜空の写真を撮りたくなることもあるかもしれません。今は関心のないジャンルでも、この先、興味を持つかもしれません。
そう、今、必要な情報を得た後も、入門書は持っておいて損はないんですね。
また、作例の写真に関しても同様です。
同じ写真でも、まったくの初心者のときにみるのと、そうでないときにみるのとでは、受ける印象や感じ方が大きく変わります。入門書は、あらためて「読む」だけでなく、「見る」ことに関しても勉強になるというわけですね。
今回のテーマのまとめ
今回のテーマについてまとめてみましょう。
入門書は「最初のページから順に読んでいく必要はない」「全部を理解する必要はない」という点が重要です。
基本的に「読み飛ばしてOK」「読みたいところから読む」というスタイルですすめていきます。
最初におすすめなのは
- 興味のあるところから読む
- 自分がやってみたい撮り方のところから読む
といった読み方です。
逆に、最初から無理に読まなくていいものとしては、
- カメラのしくみ、その機能のしくみ、メカ的な知識のページ
- 応用的な情報
- 自分では使う機会がなさそうな撮り方のページ
といったあたりです。
これらの情報は、基本的に「知っておくと便利だけれど、必須ではないもの」「最初の段階では知らなくても問題がないもの」がほとんどです。
ですので、最初から無理して読む必要はありません。
こうした項目は、「自分が必要だと思ったとき」や「その項目が面白そうだと思ったとき」に読む方が理解が深まります。
そして、入門書は「1回読んで終わり」ではなく、「繰り返し使うもの」として考えます。
具体的には
- 読み返す
- 作例をみる
- 新たなジャンルに興味を持った時に役立つ
といったものと考えます。
カメラの入門書は初心者全般に向けて書かれていますが、カメラに慣れてきてから読んでもいろいろな発見があります。長く持っておいて損のないアイテムです。
3回にわたって、入門書に活用をテーマにについてお届けしました。よかったら参考にしてみてください。