秋から春にかけて姿をみせる鳥に「ジョウビタキ」がいます。
「ヒッ、ヒッ」という声が聞こえたり、カラフルなおなかをした鳥がいたらよく見てみましょう。もしかしたら、ジョウビタキかもしれませんよ。
はれときどきカメラが撮影した写真とともにお届けします。
ジョウビタキはどんな行動をする?
木にとまって、しっぽをぴこぴこします
ジョウビタキはよく動きまわる小鳥です。木・地面・草むらの間を行ったり来たりし、枝などにとまったかと思うと、しっぽをぴこぴこさせます。
木や緑のある場所に姿を見せることが多く、公園などにもよく現れます。
全長は14cmほど。だいたいスズメと同じぐらいの大きさをしています。ちなみにカラフルな体をしているのはオスだけ。メスはずいぶんと違う姿をしています。
メスはこんな姿
こちらがジョウビタキのメスです。オスに比べて、メスはとてもおとなしい見た目をしています。メスは、目のまわりに白い輪(アイリング)があるのが特長です。
オスと見た目がずいぶんと違いますが、行動パターンはほぼ同じ。ちょこちょこと飛び回り、枝などにとまるとやっぱりしっぽをぴこぴこさせます。
とてもかわいらしい鳥です
ジョウビタキを後ろから見ると、まるで後ろで手を組んでいるようにみえます。
この格好のまま、しっぽをぴこぴこと動かします。また、オス・メスともに羽根に白い模様があるのも特長で、着物の「紋」のようにみえることもあります。
ジョウビタキはいつ見られる?
秋から春にかけてみられます
ジョウビタキは「冬鳥」に分類される鳥で、日本では秋から春ごろまで姿をみることができます。
だいたい9~10月ごろに日本にやってきて、4月下旬ごろまで姿をみせてくれます。ちなみに人間に対しての警戒心はほどほどで、人がいるそばにもわりと姿をみせてくれます。
ジョウビタキは何を食べる?
昆虫や木の実などを食べます
ジョウビタキは、昆虫やクモなどをよく食べます。写真は、地面で虫を見つけてもどってきたところ。
口よりも大きな虫をくわえていますが、ぱくぱくと上手に食べてしまいます。
木の実もよく食べます
昆虫やクモ類のほかには、木や草などの実もよく食べます。
ちなみにジョウビタキは、オス・メスともにそれぞれで縄張りを持っており、1度姿をみかけた場所に行くと、またみられることがあります。
ジョウビタキの鳴き声
ジョウビタキは「ヒッヒッ」という声で鳴きます。その鳴き声は、錆びた自転車をこいでいる時の音にとてもよく似ています。
そのほか「カッカッ」という声で鳴くこともあります。
なぜ「ジョウビタキ」という名前がついたの?
「ジョウビタキ」の名前は、「ジョウ」+「ヒタキ」からきています。
「ジョウ」は、おじいさんの意味。頭の色がおじいさんの白髪のようにみえるところからきています。いわれてみると、白髪や銀髪っぽくみえますね。漢字は「尉」の字があてられています。
「ヒタキ」は「ヒッヒッ」と鳴くところからきています。昔の火打石の音にたとえて、「火炊き→ヒタキ」と呼んだことが語源になっています。
今回紹介した鳥のデータ
今回は、ちょこちょこと歩き回る冬鳥・ジョウビタキでした。歩く姿がかわいらしい鳥ですよ。
\ 今回紹介した鳥 /
ジョウビタキ(常鶲 尉鶲 Phoenicurus auroreus)
スズメ目ヒタキ科 全長14cm
\ まだまだあります /