湖のそばを散歩していたところ、今までにみたことのない鳥に遭遇しました。大きさはすずめぐらい。
くちばしの下からネクタイのような模様がありますが、おなかのあたりで途切れています。頭から背中は、グレーに近い色をしています。
この場所はたびたび訪れているのですが、はじめてみた鳥です。
この鳥はなに?
鳥をみわけるときは「どんな模様をしているか」が1つのポイントになるのですが、ネクタイのような模様をしている鳥は限られています。
しかし、記憶をたどっても、
- ネクタイが途中で途切れている
- 頭と背中はグレーに近い色
- おなかは白っぽい感じ
という条件にあてはまる鳥は思い当たりません。
なんだろう、この鳥……。
こちらは頭の模様がわかる写真です。ピントがいまいちになってしまいましたが、まるで帽子をかぶっているみたいで、かわいらしい雰囲気があります。
シジュウカラの幼鳥と判明
こうした場合は、家に帰って手持ちの図鑑を調べてみます。しかし、何冊か調べても同じような鳥は載っていません。
……おかしいなあと思い、もう一度しっかりと見直していくと、ありました!小さな写真でしたが、1枚だけそっくりな鳥の写真がありました。
なんとこの鳥、シジュウカラの幼鳥でした。こどものシジュウカラ!
シジュウカラというと、「まっくろな頭」と「おなかの下まで続くネクタイ」が特長の鳥です。それが、こどものときは、こんな感じなんですね。
これから頭が黒くなって、ネクタイが伸びていくという……。
ちなみに大人のシジュウカラはこんな感じです。
いわれてみれば、面影があるような気もしますが、頭とネクタイもくっきりとした色をしています。
こちらは、成鳥のしっかりとしたネクタイがわかる写真です。
くっきり・はっきりとしたネクタイをしています。
そして、成鳥を横からみるとこんな感じ。
幼鳥とまったく違う姿をしています(笑)。ずいぶんと変わってしまうわけですね。
幼鳥は、首の下のラインもまだ入っていない様子。ここから次第に模様がはっきりしてくるかと思うと、実に不思議なものです。
ちなみに、写真ではすこしわかりにくいかもしれませんが、幼鳥はくちばしに黄色い部分があります。成鳥になると黄色い部分がなくなり、全体に黒いくちばしになります。
まとめ
まさか、こどものシジュウカラだとは……。成鳥とここまで姿が違うものかとびっくりしました。
カイツブリもそうですが、成長するにつれて模様や雰囲気がガラッと変わるのは、本当に不思議なものがあります。
\ 今回紹介した鳥 /
シジュウカラの幼鳥
スズメ目シジュウカラ科 全長15cm
\ まだまだあります /