メタリックに輝く翅をもつチョウトンボ(蝶蜻蛉)は、いつか会いたいと思っていたトンボのひとつでした。
しばしば宝石に例えられ、このように美しい昆虫をテーマにした本でよく紹介されています。
この本では表紙にも登場していますね。
念願かなってやっと会えたチョウトンボですが、写真はなかなか撮らせてもらえませんでした。
はじめて出会った日はあいにくのくもり空で、かぶっている帽子が飛ばされるほどの強風。
一匹のチョウトンボが目の前を何度も通過していくものの、風に流されてあっという間に遠くへ行ってしまいます。
シャッターチャンスがくるのを待っていましたが、風はやまず、晴れてくる気配もありません。
もしトンボが止まってくれたとしても、光が当たらないと翅の輝きが撮れないので、この日は仕方なく撮影を諦めることに。
二度目は晴天でチョウトンボの数も多いという絶好のチャンスに恵まれました。
ところが、たくさんいるぶん縄張り争いが激しく、やっと止まってくれたと思ったらすぐにほかのトンボがやってきて追い払ってしまいます。
しばらく粘ってなんとか止まっている姿をカメラにおさめることができました。
一枚目と二枚目の写真で翅の色が違っているのは、光が当たる角度によって翅の色が微妙に変化するためです。なぜか枯草にばかり止まるのが残念(^^;)。
縄張りを守るトンボも大変だと思いますが、炎天下の撮影でこちらもクタクタになってしまいました。
今回の撮影に使用したカメラ
Midori
はれときどきカメラの中の人。日々、カメラを持ってまちあるきをしています。
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