ある秋の日、窓を開けると風に乗ってキンモクセイの香りが運ばれてきました。
この香りでいよいよ本格的に秋がきたのだと実感します。
近くにあったキンモクセイの木を見ると、オレンジ色の小さな花がひしめき合うように咲いていました。
中国ではこの花でお茶やお酒に香りづけをした桂花茶、桂花酒が楽しまれているそうです。
白ワインにキンモクセイの花を漬けて熟成させた桂花陳酒は、楊貴妃が好んで飲んだといわれています。
キンモクセイは漢字で金木犀と書きます。
樹皮が動物のサイ(犀)の皮膚に似ているため「木犀」という字があてられたそうです。
秋を代表する香りのキンモクセイは、春のジンチョウゲ、夏のクチナシとあわせて三大香木と呼ばれています。
今回の撮影に使用したカメラとレンズ
Midori
はれときどきカメラの中の人。日々、カメラを持ってまちあるきをしています。
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