Amazonや楽天などのショッピングサイトでカメラ用品を検索すると、メーカー純正品とあわせて、互換品や汎用品もヒットします。
たとえば、こちらはAmazonで「オリンパス バッテリー」で検索した時に出てきた互換品。

互換バッテリーでよく知られている「ロワジャパン」の商品ですが、それ以外にもいろいろなメーカーのものが表示されます。
いずれもメーカー純正品に比べると、非常に安い価格で販売されています。
これが互換品・汎用品のメリットではありますが、購入・使用する際には気をつける点が多々あります。わたしたちが実際に使った互換バッテリーを例に書いていきます。
外観の違い
互換バッテリーは、カメラメーカー以外の会社がつくっているバッテリーです。「社外品」とも呼ばれ、純正品より安いのが特長です。
上の画像は、NikonのバッテリーEL-23の純正品と互換品の比較。左が互換品、右が純正品です。
互換品は純正品とデザインに違いがあります。また、写真では少しわかりにくいかもしれませんが、互換品は文字のデザインや印刷がややチープな印象があります。
この互換品に関しては、純正品と微妙にサイズが違っています。互換品のほうがやや小さめです。が、カメラにはきちんとフィットします。
こうした微妙なサイズの違いや形状の違いは、互換バッテリーではよくあることで、「純正品と全く同じではない」ということですね。
・・・が、中には、純正品と瓜二つというものもあります。
こちらはPENTAXのバッテリーD-LI109の純正品と互換品の比較。左が純正品、右が互換品ですが、「同じ型で作っているのでは・・・」というぐらいにそっくりです。
互換品の中にはこうしたアイテムもあるということですね。
実際に使ってみてどう?
さて、はれときどきカメラでは、これまでに
- OLYMPUS BLS-5 BLS-50の互換バッテリー
- PENTAX D-LI109の互換バッテリー
- Nikon EL-23の互換バッテリー
などの互換バッテリーを使用してきました。
互換バッテリーのメーカーはばらばらですが、実際に使ってみて感じたことを書いてみます。
バッテリーの持ち
上記に挙げた互換バッテリーは、どれも1年以上使っていますが、バッテリーの持ちは純正品には及ばない印象です。
購入直後は「お、純正品と同じぐらいかな」というものもあったのですが、しばらく使っていると、バッテリーの消費が速くなる感じです。
あくまで体感的なものですが、1年以上使ったものをみると
- バッテリーの持ちは純正品の50~60%ぐらい
- 中には70%以上持つものもある
といった印象です。
「メインバッテリーには厳しいけれど、予備バッテリーならアリかも」といったところですね。
ちなみに、これまでに不具合には遭遇していませんが、互換バッテリーを使う際には次の点に気をつける必要があると感じています。
なぜ安いのかを考えてみよう
互換バッテリーはメーカー純正品に比べると、びっくりするぐらいに安い価格で販売されています。
安くできる理由はいろいろとあるかと思いますが、たとえばこんな想像をしてみましょう。
- コストがかかっていないのでは?
そう考えると、いろいろなところが気になってきます。
たとえば
- 安い部品を使っているのかなあ
- 精度が求められるところのつくりはどうなんだろう
- しっかりとした検証をしているのかなあ
といった点は気になるところです。
この想像が正しいかどうかはわかりませんが、こうした点も自分で考えて「あり」か「なし」かを判断する―これが互換品を買うということです。
もしかしたら壊れやすかったり、動作が不安定だったり、場合によっては機器に影響を与えるような不具合があったりするかもしれません。
通常、カメラメーカーは、自社製品でないものを使って起こったトラブルに関しては、サポートの対象外となります。互換品を選ぶ場合は、そうした点を理解した上で購入する必要があります。
まとめ
今回は、わたしたちが実際に使った互換バッテリーを例に、互換品を購入・使用する際には気をつける点をお届けしました。
互換品の安さは本当に魅力的ですが、その性質をしっかりと理解した上で購入する必要があります。少しでも不安を感じる場合は純正品一択ですよ!