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多くの条件の上に成り立っている

前回は「1枚の写真の裏にあるもの」と題して、「みること」と「やること」との間には大きな違いがあることについてお届けしました。

1枚の写真の裏にあるもの
デジタル一眼をはじめて買ったころのことです。いろいろと写真を撮っているうちに、感じるようになったことがあります。 それは、「みること」と「やること」との間には大きな違いがあるということです。 たとえば、写真をみているだけのときは ...

今回はその続きです。

忘れてはいけない条件

前回の記事では、わたしたちが撮ったトンボの写真をもとに話をすすめていきました。

その中で、トンボの写真を撮るには条件が必要で、少なくとも

  1. 屋外に出る
  2. そしてトンボがいる場所にいく(労力が必要)

といった条件を満たす必要がある――としたところまで話がすすみました。

さて、これらはあくまで最低限の条件です。

ここで挙げた条件さえ満たせば、いつでもトンボの写真を撮れるかといえば、そうではありません。

なぜならこれだけでは条件が足りないからです。

そう、撮りに行くのは

  • トンボがいる(みられる)季節や時間帯

でなければ、トンボに会うことができません。

つまり、トンボの写真を撮るには、少なくとも

  1. トンボがみられる季節や時間帯に
  2. 屋外に出る
  3. そしてトンボがいる場所にいく(労力が必要)

という条件がそろっている必要があるということですね。

さらなる条件

ここで例に挙げた写真をもう一度みてみましょう。

トンボが逆立ちしている写真です。

実はこのトンボの倒立には、理由があるといわれています。

第227話 逆立ちするトンボ
「久しぶりに夏らしい日になったなあ」と外へ出ると、トンボが倒立していました。 こちらは赤とんぼ。まっすぐに倒立しています。逆立ちしているようにもみえますね。 位置を変えてとまっても、やはり倒立しています。 面白いものだなあ...

その理由によるのであれば、逆立ちを観察しやすい時期とそうでない時期の推測ができます。

また、トンボがとまっている茎や背景の色合いに目をむけてみると、自然の中に緑が多いシーズンである必要もみえてきます。

多くの条件の上に成り立っている

ここまでの話をまとめてみましょう。

例に挙げたような写真を撮るには、少なくとも次のような条件が必要なことがわかりました。

  1. トンボがみられる季節や時間帯であること
  2. 自然の緑がキレイにみえる時期であること
  3. トンボの習性や行動にあわせた時期であること
  4. それらの条件を満たしていたら屋外に出る
  5. そしてトンボがいる場所にいく(労力が必要)

こうしてみると、トンボは比較的目にしやすい昆虫ですが、「撮れるときはかなり限られている」ことがわかります。

その時期を逃したら、次のシーズンまでお預け。冬の真っただ中に「撮りたい!」と思っても、撮れないわけですね。

ちなみに上で挙げた条件には、「構図的な条件」や「光の向きなどの条件」は入っていません。これらを考慮すると、「撮れる場所」がさらに限定されることもあるでしょう。

このように考えてみると、1枚の写真でもたくさんの条件の上に成り立っていることがわかります。

次回に続きます。