書店に行くたびに「カメラ雑誌のコーナーがさびしくなったなあ」と感じます。
ひと昔前よりも雑誌やムック本の数が減り、定番の雑誌をみてもずいぶんと薄くなっていたりします。
2020年には歴史のあるカメラ雑誌も休刊し、今後は雑誌を取り巻く環境がますます厳しくなっていくものと思われます。
雑誌好きにはさびしい時代ではありますが、何気に熱いのが電子書籍。書店ではみられなくなったような雑誌がいろいろとあります。
味のあるカメラ雑誌を探す
電子書籍のメリットは、書店ではなかなか見つからない本にも出会えること。古い本や休刊した本、これまで入手困難だった本にでも、出会えるたのしさがあります。
わたしたちが読んだ雑誌の中で「いいなあ」と思ったのはこちら。
エイ出版社の「CAMERA magazine -カメラマガジン-」です。
表紙のキャッチコピーにある通り「いいカメラは人生をたのしくする」を体現したかのような雑誌で、読んでいて非常に心地のいい雑誌です。
また、掲載されている写真も、近年よく目にするCG風のギラギラとした写真と違い、色と描写に奥行きのある写真がたのしめます。
フィルムカメラメインの雑誌ではありますが、写真のおもしろさや機材を知るたのしみが存分に詰まった雑誌です。
冊数を重ねていくごとにコンセプトがゆらいでいくのが残念なところですが、創刊から何号かまでは実にいい味のある雑誌です。
つづいては、こちらもなかなか味のある雑誌です。
エイ出版の「F5.6(エフゴーロク)」です。
「CAMERA magazine -カメラマガジン-」に比べると、かなりカメラ雑誌寄りのつくりです。当時の新機種ネタ(デジタル一眼ネタ)がいろいろと入っています。
2009年発行の雑誌ということで、紹介されているデジタル一眼には時代を感じますが、面白いのは掲載されている写真。
当時の画像編集ソフトの機能によるところもあると思いますが、全般に「フィルムカメラに近い雰囲気」を目指して仕上げていたような印象を受けます。
この雑誌も冊数を重ねるごとにコンセプトのゆれがみられますが、創刊から数号はなかなかよい味があります。
まとめ
電子書籍はこうした古い雑誌やムックが読めるのが面白いところです。書店では手に入りにくいバックナンバーを読めるのもポイントです。
雑誌は、その時代の空気感が反映されているのも面白いところですよ。
今回の記事では「CAMERA magazine -カメラマガジン-」と「F5.6(エフゴーロク)」を紹介しましたが、そのほかにも探してみるといろいろな雑誌がありますよ。