昨今は、デジタル一眼やスマホでの撮影が主流になり、写真の考え方もずいぶんとかわってきました。
撮る側にとって、悩ましいのは「写真をどんな感じに仕上げるか」という点だと思います。
カメラの設定やフィルターのかけ方によって、同じものを撮っても、雰囲気がずいぶんと変わります。
そこで今回は、「シャープ(シャープネス)」について考えてみたいと思います。
シャープ(シャープネス)
シャープ(シャープネス)は、「写真をいかにシャープに見せるか」の設定です。
メーカーによって名称や処理方法の違いがありますが、カメラの設定の「シャープ」「シャープネス」「輪郭強調」などといった項目で変えることができます。
では、どんな感じで変わるのかをみてみましょう。
シャープ(シャープネス)の度合いをかえてみる
同じ被写体・構図で、シャープ(シャープネス)を変えて撮ってみます。
「まつ毛」に注目すると、変化の度合いがわかりやすくなります。
まず最初は、設定を変えずにそのまま撮ったものです。
つづいて、シャープネスを少し強めにして撮った写真です。
1枚目に比べると、まつ毛がくっきりした感じになりました。1枚目に比べると、カリッとした印象が出てきました。
ただ、見る環境によっては、少しガサつきを感じるかもしれません。
つづいて、シャープネスをさらに強めて撮ったものです。
先ほどよりも全体にカリッとしました。まつ毛部分をみるとよくわかりますね。
が、みる環境によっては、画像全体にガサつきや、線が強調されすぎて「うるさい感じ」もあるかと思います。
今度は、2枚目(最初にシャープをかけた写真)の設定を少しおさえて撮ってみました。
最初にシャープをかけた写真よりも、ガサつき感が軽減され、まつ毛もそこそこシャープに出ています。
シャープネスの度合いは、見る環境や被写体によって「どのぐらいがベストか」が変わってくるかと思います。
が、基本的にシャープをかけると、画質の劣化やガサつきなど、必ず何らかの影響があります。
特に、線が強く見えやすくなるため、かけすぎると、写真が「カタい印象」に鳴ることも多くあります。
演出意図で考える
シャープを強くかけたいシーンでは、コントラストも強めにして色の差も強くする方法もあります。
線も色も強い「そういう写真です」という撮り方をする方法です。
画質の荒れや、ガサつきも「意図のうち」という雰囲気になるので、破綻が目立ちにくくなります。
常に「やりすぎていないかどうか」を考える必要がありますが、「線だけに頼らない」という方法ですね。
まとめ
シャープネスの度合いはカメラによって違いがあり、デフォルトでも強めにかかる機種もあります。
一般に、スマホやタブレットは写真の破綻を感じにくく、キレイに見えやすい傾向があります。なので、今の時代は、かなり強めに振る方向もアリかと思います。
はれときどきカメラ編集部 RYOTA
はれときどきカメラの中の人その2。よく単焦点レンズをつけて街歩きをしています。好きなものは洋画とフエキくん。最近はツバメノートを愛用しています。
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