前回の記事では「趣味について考える」と題して、ネットが今ほど普及する前のことを書きました。
今回はその続きです。
道が示されるようになった
今の時代はネットを使えば、多くの情報がかんたんに手に入ります。
それこそ、昔は「時間をかけて見て盗んだ」ようなことでも、一瞬で答えが手に入ったりします。
ものごとを学ぶ場合でも、ネットで検索すれば
- どの手順で学ぶのがもっとも効率的なのか
- とりあえず何を学べば形になるのか
といった類の情報をかんたんに得ることができます。
もちろん、情報の質には違いがあるので精査をする必要はありますが、それをしたとしても、ずいぶんと近道ができるようになりました。
特に大きいのは「2」だと思います。
ネットの普及に機械やツールの発達も加わり、多くの人が「とりあえず形になる」段階まで進みやすくなりました。
道が示されたことにより、
- 無駄な遠回りをしなくてもよくなった
- 誰でもそれなりの形になるようになった
これは大きなポイントかと思います。
誰でも「とりあえず形になる」ということ
「写真」もその例の1つといえるでしょう。
ひと昔前は、一眼レフ(あるいはデジタル一眼)を持っていて、それなりの知識、それなりの技術、それなりの機材がなければできなかったことが、今はスマホがあれば誰でもかんたんに「それっぽい写真」を撮ることができます。
そこからもっと進みたければ、ネットで少し検索すれば「こうすればいいよ」という手順や方法がすぐにみつかります。
また、スマホは、写真がキレイにみえるようにスマホ側で画像の調整をしてくれるのも大きなポイントですね。
こうしたこともあり、多くの人が「とりあえず形になる」段階まで進みやすくなりました。
つまり、形になるまでの道筋がわかりやすくなっている(あるいは省略されている)ことで、「まったく形にならないまま終わってしまう人」も減ったように感じます。
また、「どの手順で学ぶのが効率的なのか」という情報を探しやすくなったことで、「明らかに間違った方向にすすんでしまう」可能性もずいぶん減ったように思います。
このように考えると、「多くの人がとりあえずの形にはできるようになった」「まったくできないまま終わる人が減った(ように感じる)」わけですから、「全体のレベルが底上げされた」といってもよいかもしれません。
次回に続きます。