今はネットにかんたんに写真をアップできる時代になりました。
その場で手軽にアップできる、あるいは高画質の写真でも気にせずにアップできる――ひと昔前に比べたら、天国のような時代です。
こうしたシステムを持つ代表的なものがSNSでしょう。SNSは自分の写真をアップするだけでなく、多くの人とつながれるという側面も持っています。
……が、こうしたシステムのものは、うまくつきあわないと自分を見失ってしまうことがあります。今回はこの点について考えていきましょう。
自分を見失ってしまうのはなぜ?
写真をアップする、そして人とつながる――。こうしたシステムを持つサイトは、つきあい方によっては自分を見失ってしまうことがあります。
では、なぜ自分を見失ってしまうのでしょう。
たとえば、よく耳にする事例に次のようなものがあります。
- ほかの人のこと(あるいは写真)がやたらと気になってしまう
- つい人と比べてしまい、自分なんてダメだと思ってしまう
- (SNSなどで)あまり評価されていないように感じる
- 撮りたいものではなく、(SNSなどで)ウケそうなものを探すようになってしまった
これらは多かれ少なかれ誰にでもある感情かと思いますが、問題はこれらが積み重なって、自分の中に定着してしまうことです。
つまり――。
そう、何事も「自分ではなく、ほかの人が基準」になってしまうんですね。
ほかの人はどうなのか、ほかの人にどう評価されるのか、ほかの人に反応してもらえないものは必要ない……。
このように考えるようになってしまったときは注意が必要です。この状態はすなわち、自分を見失った状態です。
「ほかの人が基準」という考え方
ここで「なぜ、ほかの人が基準」という考え方になってしまうのかみていきましょう。
数字を使ったシステム
現在のネットは、「自分と他人の両方に数字がみえるシステム」が多くあります。
たとえば、閲覧数や「いいね」の数、視聴回数やフォロワー数、あるいはチャンネル登録者の数……などなど、「何らかの反応をした人の数が表示されるシステム」が多くなっています。
このシステム自体はユニークなのですが、問題もあります。
それは、人間はどうしても数の大小でものごとを考える性質があるという点です。
たとえば、「数だけがすべてじゃない、それだけで評価されるものではない」と思うものでも、反応した人の数が表示されれば、やはりそれを気にしてしまいます。
いくら「数だけじゃない」と思っていても、数字が増えればうれしくなり、数が減ると、とたんに否定されたような気持ちになる……。
これは人間の性質的なものなので、根本的に改善するのはおそらく難しいでしょう。
つまり、「数が表示されれば、自分の感情はそれに引っ張られる」わけですね。
誰のためのスタイル?
こうした現象が積み重なっていくと、「そういう考え方」が自分の中に定着してしまいます。
本当は数だけじゃないはずなのに、
- 数が自分の評価だと思ってしまう
- 数がつかないと落ち着かなくなる
- 数がつくようなものだけを選ぶ
……などなど、数をとること、つまり他人の反応を得ることが思考と行動の基準になってしまうわけですね。
いわば、「自分のスタイル」ではなく、「みんなはこういうのが好きなんだよね?」という作り方です。
これは先にも述べた、人間の「数が表示されれば、自分の感情はそれに引っ張られる」という性質による部分もあるので、難しい問題でもあります。
が、こうした現象があるということだけでも知っておくと、自分のスタイルを見直すためのカギになります。
次回に続きます。