前回の記事では、中古カメラや中古レンズを買うときは、必ずお店の保証規約をチェックしようというお話をしました。
なぜなら、中古カメラや中古レンズは、保証の適用範囲や内容はお店によって違いがあるためです。
前回の記事では「保証の対象」という点をクローズアップしてみてきましたが、今回はカメラのキタムラの「中古カメラ6ケ月保証」を例に「保証の範囲」についてみていきましょう。
保証内容をチェック
カメラのキタムラのサイトには、中古カメラ6ケ月保証について複数のページで案内しています。
どのページも扱っている保証の内容は同じですが、下にいくほど詳しく記載されたページになっています。
では、この保証のポイントをチェックしていきましょう。
保証は「撮影の支障となる自然故障」に対してのもの
まずは保証の前提条件からみていきましょう。
カメラのキタムラの「中古カメラ6ケ月保証とは?」のページには、次のように書かれています。
ご購入から半年の間に、撮影の支障となる自然故障が起きたときは、以下の方法で対応させていただきます。
そう、この保証は「カメラの何らかの問題が発生したら必ず保証する」というものではないのですね。
「撮影の支障となる自然故障」に対しての保証となります。ですので、撮影に支障のない不具合や「自分の不注意で壊してしまった」といったケースは対象外になります。
この保証範囲は、中古カメラを扱うお店の保証で多くみられるものですが、次の点は要注意です。
付属品やバッテリーは対象外
カメラのキタムラの中古カメラ6ケ月保証規定の項目では、付属品やバッテリー・消耗品類は保証の対象外と記載しています。
そう、この保証は本体に対しての保証なんですね。
この点を押さえておくと、たとえば古い機種を購入する場合は、「バッテリーが劣化しているかもしれないな。予備のバッテリーを買う場合もあるかもしれないな」という心構えができます。
バッテリーに関しては実際に使ってみないと分からない点ですからね。そして次に注意しておきたいのは、初期不良の対応期間についてです。
初期不良の対応期間
カメラのキタムラの中古カメラ6ケ月保証規定の項目では、初期不良について次のように書かれています。
ご購入後の初期不良はご購入日より1週間とさせていただきます。その場合は、お買い上げ金額のご返金とさせていただき、お買い上げ金額以上の責はご容赦願います。
ですので、購入後はこの期間内にきちんと動作チェックをしておく必要があります。
この対応期間をすぎてしまうと、仮に初期不良があったとしても保証の対応になります。
ここで気をつけたいのは、初期不良対応期間は返金での対応ですが、それをすぎると修理対応になるという点です。
修理対応
修理対応については、カメラのキタムラの「中古カメラ6ケ月保証とは?」のページに次のような内容のことが記載されています。
要約すると
- 修理代金は、購入金額を上限としてカメラのキタムラが負担
- 修理代金が購入金額を上回る場合は、その分は有料(「修理しない」判断をするのも可)
- 修理不能(修理によって機能が回復しない症状)の場合は返金対応
といったことが書かれています。
つまり、保証期間内の修理でも、症状によっては有料になるケースもあるということですね。
「保証期間内」というと、無料のイメージがありますが、そうでないこともある点は注意が必要です。
保証の有効回数
カメラのキタムラの「中古カメラ6ケ月保証とは?」のページには、保証の有効回数が記載されています。
保証対象商品についての保証サービスの提供は、1回を限度とさせていただいております。
ここはポイントですね。
この保証は、購入から6ケ月間ずっと適用されるものではなく、期間内に1度使ったら終わりというタイプの保証です。
購入前に必ずチェックしておこう
今回はカメラのキタムラの「中古カメラ6ケ月保証」を例に、保証内容をみてきました。中古の保証は、お店によって様々な規定があります。
つい保証期間ばかりに目がいってしまいますが、中身も重要です。購入前に必ず確認しておきましょう。