先日、カメラのキタムラのネットショップで中古商品をみていたところ、保証規約をチェックすることの重要性に気づきました。
カメラのキタムラの中古サービス規約
カメラのキタムラには、「中古カメラ6ケ月保証規定」があります。
かんたんにいえば「中古商品にも6ケ月の保証がつく」というものですが、すべての中古商品が対象になるわけではありません。
カメラのキタムラの中古サービス規約をみると、「保証の対象外」について次のように書かれています。
そう、すべての商品が対象になるわけではないのですね。
この規約を読むと、保証の対象となるのは
- 中古で税抜1万円以上の商品
- 「現状渡し」ではない商品
ということがわかります。
ただ、商品全体の割合からすると「現状渡し」のものは少ないため、ほとんどの場合は、価格(税抜1万円未満か1万円以上か)が保証の有無を判断する目安になります。
「1万円以上の中古なら保証がつくから安心」とよくいわれるのも、これが理由です。
が、たまにですが1万円以上の商品でも「現状渡し」のものが出てくることがあります。
1万円以上でも保証対象外の例
今回みていた商品はこちら。
キヤノンEOS60Dボディです。
商品状態は「AB(良品)」。カメラのキタムラの基準では
外観に多少のキズや擦れなどがある。正常作動するもの。
本体内部に少量のゴミがあるが撮影に影響がないもの。
という状態の商品です。
が、商品説明をみると、次のような記載があります。
「保証対象外商品」「現状渡し」とあります。
そう、税抜1万円以上の商品でもこうしたケースがあるのですね。
商品状態は「正常動作をするもの」とありますので、「現状渡しになった理由」は動作以外の部分にありそうですが、この情報からだけではなんとも判断しづらい部分があります。
これが「現状渡し」の商品の難しいところです。
現状渡しとは「何らかの難があることを承知で買うもの」「何があっても文句はナシ」という類のものなんですね。
ですので、買ったあとに何があっても自己責任。保証対象外になっているのには、そうした理由があります。
また、こちらも同様のケースです。
良品ですが「現状渡し」で「保証対象外商品」です。
「1万円以上なら必ず保証がつく」わけではないということですね。
現状渡しとは
さて、ここで「現状渡し」とは何かをみていきましょう。
「現状渡し」は、業種によって定義や扱いに差異がありますが、多くの場合は
- 何かしらの問題があるが、それを納得の上で買ってください。
- 保証はありません。
- 何かあっても返品や交換はできません。
といった類の商品です(業種やお店によってルールに違いがあります。)。
お店によっては「ジャンク品」と同義でこの言葉を使う場合もあります。
今回例に挙げたカメラのキタムラの中古の場合は、商品状態はAB(良品)で「正常動作をするもの」とされていますから、動作以外の部分に「現状渡しになった理由」がある可能性があります。
が、それ以外の部分で何らかの不具合があっても、保証対象外の商品ですから保証はありません。これが現状渡しの商品を買う難しさです。
購入時には規約をよく確認しよう
ネットで中古を買う際は、保証内容や規約をよく確認してから購入することが大切です。
中古の場合は特にですが、お店ごとで保証内容や保証の適用範囲に違いがあります。商品ページで気になる点がある場合は、お店に直接確認すると確実ですよ。