前回の記事では「原点となる写真を持っておく」と題して、「自分が目指す方向性がわからない」ときの対処法をお届けしました。
今回はその続きです。
前回の記事では
前回の記事では、「自分が目指す方向性がわからない」ときは、自分の「原点となった写真」を持っておくことをおすすめしました。
原点となる写真とは
- 自分が「カメラをはじめよう」と思ったきっかけになった写真
- 最初に「こんな写真を撮ってみたい」と思った写真
のことです。
こうした写真は、自分をこの趣味に導いてくれたものたちであり、道しるべになったものでもあります。
そして、同時に「自分がやりたかったこと」を示しているものでもあります。
今回はその続きです。
芯を持っておくと強い
自分にとっての「芯」は次のいずれかの方法で持つことができます。
- 自分が目指す方向性(自分が目指すスタイル)を持つ
- 原点となる写真を持っておく
「芯」を持つことで情報の洪水の中でも揺らぎにくくなります。
また、次のようなメリットもあります。
学ぶ方向性を定めやすい
自分の「芯」を持っておくと、学ぶ方向性が定めやすいという利点があります。
自分が目指す方向が決まることで、新たな情報を前にした際に「今の自分に必要な情報かどうか」を判断しやすくなるわけですね。
- この情報は面白そうだけど、今の自分には必要ないな
- 自分の目指す写真には、今のところ必要なさそうだな
といった感じで、情報の優先度を決めることができるのですね。
また、知識に関しても「どの程度学んでおくべきか」の判断がつけやすくなります。
「自分の目指す方向性」に必須の知識であれば「絶対に身に着けるぞ」と思って取り組めますし、重要性が低い知識であれば「これはさらっと知っておく程度でいいかな」といった判断をつけることもできます。
そう、知識の習得に「力を入れるべきところとそうでないところ」の判断がつけやすくなるのですね。
言い方をかえれば、必要な知識を効率的に身に着けやすくなる――わけですね。
迷ったときに立ち戻れる
自分の芯を持っておくと、迷ったときに立ち戻れるのも利点です。
今回の連載では「情報の洪水」にスポットをあてて話をすすめていますが、写真を撮っていると、迷うことは多々あります。
- いつも通りやっているつもりなのに、なんだかしっくりこない
- なんだかスランプに入った気がする……
などなど。
そんなときは、あらためて「自分の目指す方向性(自分が目指すスタイル)」「自分の原点となった写真」をみつめなおすと、現状を打破するヒントがみつかることが多々あります。
また、「いつの間にか忘れてしまっていたこと」に気づいたり、「今の自分のスタイル」と「目指す方向性」とのズレを修正できたりしもします。
これらは自分の「芯」があるからこその強みなんですね。
時代には時代なりの悩みがつきまといます。今、情報の洪水の中で自分の立ち位置が不安定だと感じている方は、ぜひ「自分の原点となる写真」を思い出してみましょう。
そうした写真を見返してみると、きっといろいろな発見があることかと思います。