前回の記事では「すぐに買わない・その場で買わない」と題して、物欲との向き合い方をお届けしました。
今回はその続きです。
寄っている気持ちを分散する
前回の記事では、物欲をおさえるためのアイデアを2つお届けしました。今回はその続きです。
3つめのアイデアは、「寄っている気持ちを分散する」というものです。
機材やアイテムがほしくてたまらないときは、頭の中が「ほしい」と「買いたい」という気持ちでいっぱいの状態です。
つまり、頭の中がそればっかりなので、当然のことながら、気持ちのほうもそればっかりになります。
ですので、この「気持ちが1つの方向に寄っている状態」「興味が1つの方向に向かっている状態」を分散するというのが、ここで紹介する方法です。
たとえば、私たちの場合でしたら「別のことに集中する」というのが効果的でした。カメラ関連では次のような方法をとってみました。
今ある機材をとことん使ってみる
新しい機材やアイテムがほしくてほしくてたまらなくなったときは、私たちは逆に「今ある機材をとことん使ってみる」ことをしてみました。
「新しいレンズがほしくてたまらない」ときでしたら、今、手元にあるレンズをとことんまで使ってみるといった方法です。
たとえば最初に
- 今、手元にあるレンズを使い倒したのか?
- このレンズでできそうなことは全部やったのかな?
といったことを、自分に問いかけてみます。
すると、ほとんどの場合、答えはNOになるかと思います。だったら、「まずこのレンズをとことんまで使ってみようよ」というわけです。
そうして、手元にあるレンズを使いこもうとしていくと、これが楽しいんですね。
新しい発見や、今まで気づかなかったそのレンズの魅力に出会うことも多々あります。
そうしてそのレンズをたのしんでいると、自然と「ほしくてたまらなかった新しいレンズ」に対する気持ちや考え方も変わってきました。
- 今あるレンズで十分にたのしいじゃないか
- 今のレンズでもたっぷり使えているし、新しいレンズを無理に買う必要はないかもなあ
と思えるようになってきたのですね。
気持ちの分散がもたらすもの
私たちは、上に挙げたような気持ちになったのはなぜかを考えてみることにしました。
答えは実にかんたんです。
最初の「気持ちが1つの方向に寄っている状態」「興味が1つの方向に向かっている状態」が変化したからなんですね。気持ちの寄る方向が分散したことで、その分だけ、考え方や視点が変わってきたわけです。
ここでは手元にある機材を使うことで考え方を分散させる例を挙げましたが、興味を持つ対象が複数あれば、それだけ分散させやすくなります。
次回に続きます。