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見せたいところに情報を集める

見せたいところに情報を集める

写真は、画面の中の「情報量のバランス」を考えるとより面白くなります。

情報量をどうコントロールするかによって、写真の見え方が大きく変わります。

というわけで今回は、写真の「情報量」について考えていきます。

「情報量のバランス」を考える

情報量が多いとどうなる?

情報量が多いとどうなる?

写真は目立つところに視点が集中します。たとえば、この写真をみるとまずカタクリに目がいきます。

カタクリにピントが合い、背景はぼけているのが大きな理由ですが、もう少し突っ込んで考えてみましょう。

主役のカタクリと背景をみると、次のような違いがあります。

  • 主役は形がはっきりみえている
  • 主役は細かいところまで映っている
  • 主役は色がくっきり(はっきり)している

つまり、主役は背景に比べて「形の情報」「細部の情報」「色の情報」が多いと考えられます。

背景はぼかされることで、形や細部があいまいな描写になり、色もぼんやりとします。主役よりも情報が減るわけですね。

こうして考えると、人の目は情報量の多い部分に目がいく、ということがわかります。

次の写真をみてみましょう。

情報量が多いとどうなる?2

これは分かりやすい例ですね。

花のしべ(中心部分)が、ほかにくらべて「形がはっきり」「細かいところまで」「色がくっきり」写っています。情報量が最も多くなっているわけですね。

また、しべ自体の形状や色もほかに比べて、複雑で情報量が多くなっています。だから視点がそこに集中しやすくなる、というわけです。

では、情報を分散させた場合はどうなるでしょう。

情報を分散させるとどうなる?

情報を分散させるとどうなる?

この写真は、表面がつるんとした「かえる」を見つけた時に撮ったものです。

かえるにピントをあわせていますが、他の葉っぱもカメラから同じぐらいの距離にあったので、特に大きくボケてはいません。

この写真は先ほどの例と違い、主役と背景の描写の差があまりありません。

  • 背景の葉っぱの形もよくわかる
  • 背景の葉っぱの細かい部分もそれなりにわかる
  • 背景の色もそれなりにはっきりしている

ということで、背景の情報量がかなり多くなっています

そのため、ピントは主役のかえるに合っているものの、そこまで圧倒的な存在感はありません。 なぜなら、背景との情報量の差があまりないからです。

画面内に主役と同じぐらいの情報量のものが分散しているので、主役があまり目立たなくなってしまうわけです。

このように情報量で考えると、なぜ目立つか・なぜ目立たないのかの原因がわかりやすくなります。

「被写体はいいはずなのに、なぜかいまいちな写真になってしまう」という時は、この原因を疑ってみる必要があります。

あえて情報を分散させる

あえて情報を分散させる

「情報を分散させると視点も分散する」性質を利用して、あえて情報を分散させる方法もあります。

「面白い被写体だけど、主役にするには少し弱い」というときは、あえて主役以外の情報量も多くすると、写真が複数スター性のようになり面白い雰囲気になります。

複数スター性とは、主役が弱いときによく使われる考え方です。主役を複数にすることで、その弱さを補う方法です。

写真の場合は情報量で考えます。主役と同じぐらいの情報量を持つものを画面内に入れればいいわけですね。

「情報量」という観点で考えれば、いろいろな応用ができますね。

まとめ

今回は「情報を集める」という観点でのお話でした。情報量に注目して、要素の取捨選択をしてみると、写真を撮るのがよりたのしくなりますよ。ぜひいろいろと応用してみてください。