「一脚があれば、三脚のかわりになりますか?」という質問をいただくことがあります。
三脚の購入を考えている人で、同じ疑問を持っている人も多いかと思います。
いきなり結論から言ってしまうと、一脚は三脚のかわりにはなりません。
似たようなイメージがある両機材ですが、基本的に「別モノ」です。それぞれの違いをみていきましょう。
三脚は「ブレ防止と安定した構図をつくる」もの
まずは、三脚からみていきましょう。
三脚には主に、
ブレを防ぎ、安定した構図をつくる
といった役割があります。
カメラを三脚にセットすると、手を離しても倒れることはありません。三脚がカメラを支えてくれるためです。
いったん固定したら、同じ構図で何枚も撮ることができます。ブレ防止にも効果があります。
一脚は「手持ち撮影」の補助
一脚の主な用途は
手持ち撮影を少し楽にするためのもの
です。
一脚を使うときは、カメラを両手で持ちます(一脚自体には手をやりません)。持ち方は、手持ち撮影をするときと同じです。
ですので、当然、自分が少しでも動けばブレますし、構図も変わります。
そう、一脚は「手持ち撮影が基本」なのです。下からほんのちょっと支えてくれるだけなので、カメラの構え方が安定していないと、一脚を使っても安定しません。
一脚はどのぐらいブレを軽減できるのか
結論から先に言うと、手持ちよりほんの少しブレにくくなります。ほんのちょっと下から支えてくれる分、ということですね。
ブレにくさでいえば
三脚>>>>>一脚>手持ち
といったところでしょうか。
きちんと構えて、シャッター速度1段分あたりの効果が出せれば上々かと思います。
ですので、圧倒的な効果や目に見える違いを求めて買うと、肩透かしを食らったような気持ちになるかと思います。
はじめて買うなら三脚がオススメ
一脚は、機動性のよさ、狭い場所でも使えるといった利点がありますが、使いこなすにはちょっとしたコツが必要です。
その点、三脚は使い方も簡単で、買ってすぐに効果を実感できます。
一脚と三脚、どちらにしようか迷っている人は、三脚がオススメですよ。