秋になると、平地でみられる鳥にノビタキがいます。胸にはオレンジ、顔には茶と黒の部分があり、なんとも秋らしいカラーをしています。
というわけで今回はノビタキについて、はれときどきカメラが撮影した写真とともにお届けします。
ノビタキとは
ノビタキは全長(くちばしの先からしっぽの先までの長さ)が13cmほどの小さな鳥です。私たちが日常でよく見るスズメが全長14cmですから、それよりも少し小さな体をしています。
ノビタキは非常に身軽な鳥で、写真のように細い茎でも普通にとまることができます。
春~秋に姿をみせる夏鳥
ノビタキは、主に春から秋ごろまで姿をみせます。地域によって多少の差はありますが、だいたい4月~10月の終わりごろまでみられます。分類としては、夏鳥になります。
夏は標高の高いところなどの限られた場所にいますが、渡りの時期になると、農耕地や川原などに姿をみせてくれます。少し丈の高い草を好んでとまっています。
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冬羽になると色が淡くなります
ノビタキには夏羽と冬羽に時期があり、それぞれで見た目がずいぶんと変わります。秋の渡りの時期にみられるのは冬羽のノビタキです。
夏羽は濃くはっきりとした色をしていますが、この時期は色が淡くなり、秋らしいカラーになります。
スズメとの違い
この時期のノビタキは、遠目でみるとスズメそっくりにみえることがあります。今回のように写真でみると違いは明らかですが、パッと見た印象では、体の大きさも雰囲気もスズメによく似てみえます。
が、しばらく観察していると、その行動や雰囲気でノビタキとスズメのおおよその違いがわかります。スズメは群れで行動することがほとんどですが、ノビタキは繁殖期以外は1羽で生活します。
また、胸のあたりの色を目印にするのも見分けるのによい方法です。ノビタキは胸のあたりに色が入っていますが、スズメはさほど色が入っていません。
まとめ
今回はノビタキを紹介しました。ノビタキは写真でみると、顔や色の特長がよくわかりますが、肉眼でパッとみると、スズメのようにみえることがあります。
大きさも全体の雰囲気もよく似ているので「スズメかなあ」と思っちゃうんですね。農耕地や河原で、丈の高い草にとまっている小鳥がいたらよくみてみましょう。もしかしたらノビタキかもしれませんよ。
\ 今回紹介した鳥 /
ノビタキ(野鶲 African Stonechat)
スズメ目ヒタキ科 全長13cm
\ まだまだあります /