写真を撮り続けていると、「なんだかマンネリ化してきたかも……」と思う時期がくることがあります。
たとえば、よくあるのが
- 撮り方や写真がパターン化してきた
- 写真を始めた頃のようなたのしさを感じなくなった
- 行けそうなスポットにはだいたい行ってしまった
といったことを感じるようなケース。
こうした場合は、「いい写真を撮る」という考え方から少し離れて、カメラでいろいろと遊んでみるといい刺激になります。
というわけで今回は、遊び方の例を提案します。
写真の補正・加工は禁止の日をつくってみる
昨今はアプリやソフトの進化で、写真をかんたんに補正・加工ができるようになりました。
撮った写真はただの素材と考えて、徹底的に補正・加工をして作品に仕上げるといったスタイルも多くみられるようになってきました。
また、そこまで徹底せずとも、「写真の撮影と補正はセット」というのが、デジタルの時代では主流の考え方になっています。
そこであえて、撮影後の補正や加工はナシでどこまでいい写真になるかというチャレンジをしてみます。
要はカメラ本体の設定だけで、ベストな写真を目指すという試みです。
実際にやってみると、これは非常に面白いチャレンジで、いろいろな発見があります。
光の加減や露出、色合いなど、その場の空気とじっくりと向き合いながら撮影をすることができます。アプリやソフトに頼っていた部分をなくすことで、撮影中にあれこれ考えるようになるんですね。
特別な場所や被写体でなくてもできる方法です。写真を撮ることにマンネリを感じている方はぜひチャレンジしてみてください。
焦点距離を固定して撮ってみる
ふだんズームレンズを使っている方は「ズーム機能を使わずに撮る」と、とても刺激的な体験ができます。
1つの焦点距離に固定してしまうわけですね。そうすると、画面に入る範囲を変えるには、自分が動くしかありません。
被写体を画面に大きく入れようと思ったら自分の足で近づく必要がありますし、画面に小さく入れようと思ったら離れる必要があります。
また、最短焦点距離の関係で「もっと近づきたいのに近づけない」という状況も出てくるでしょう。画面に入る範囲が狭い、あるいは広いと悩むこともあるかもしれません。
ここで面白いのは「ならば、どうする?」と考えることです。
- どうしたら、その画角で画面が成り立つようになるのか。
- これ以上近づけないのなら、どうしたらそれを補うことができるのか
……などなど。
あれこれと考えながら、いろいろと工夫をするわけですね。これが非常に面白いんですね。
こうして遊んでみると、ズーム機能を使っていたら気づかなかったことにいくつも出会うかと思います。
もしかしたら、自分なりの新しい撮影法や方法論に出会えるかもしれません。
これも特別な場所や被写体でなくてもチャレンジできますので、興味のある方はぜひやってみてください。
そのへんにあるものを撮ってみる
続いての方法は、「そのへんにあるものを撮ってみる」です。
ふと目に入ったもの、手元にあるもの、なんでも構いません。それをできるだけかっこよく、あるいは美しくなるように撮ってみる遊びです。
たとえば「手元にあるボールペンをできるだけかっこよく撮ってみる」といったアイデアですね。
どうしたらかっこよくなるのだろう、光の当たり方だろうか、撮影位置だろうか、露出だろうか……などなど、いろいろと考えながら撮るわけですね。
何気ないものをかっこよく、あるいは美しく撮るのはなかなか難しく、非常にいい刺激になります。ぜひやってみてください。
まとめ
今回は写真を撮っていて「なんだかマンネリ化してきたかも……」と感じた時のアイデアをお届けしました。
遊び感覚で、普段やらないことにチャレンジするというのがポイントです。いい気分転換になって、写真を撮るのがよりたのしくなりますよ。マンネリを感じている方は、ぜひためしてみてください。