はれときどきカメラのカメラのはなし。
今回は「写真を撮る目的ってなんでしょうね」というお話です。
ふと耳にしたはなしから
先日、ラジオを聴いていましたら、小学生のダンスチームが出ていました。
そのときのインタビューがとても心に残るものでしたので、記憶をたよりにざっと書いてみます。
ダンスをはじめたきっかけは?
―見ていてたのしそうだったからです。実際にやってみてどうだった?
―見ていた時よりもっとたのしかったです。やっていてよかったことは?
―あきらめないということを学びました。これからは?
―ダンスがたのしくて好きだから、もっといい表現ができるように、英語を学んで、曲の本質を学びたいです。
どうでしょう。
ダンスをやらない人でも感じるところがあるのではないでしょうか。
たのしいからはじまり、たのしいから学び、たのしくて好きだからやりたいことがある。
ものごとの本質がいっぱいつまっているなあと思いました。
子どもの言葉には、気づかされることがたくさんあります。
何で撮るのかな?
カメラを少し覚えてくると、わたしたちは、ついいろいろなことを考えてしまいます。
「わたしにとっての写真とは」
「じぶんが写真をとる目的はなんだろう」
というようなことですね。これって、なぜか考えたくなってしまうのです。
しかも、むずかしいほうへ、複雑なほうへ。
そうすると、なかなか写真が撮れなくなってしまったり、撮るのがすごくむずかしいことに思えてきて、ハマリこんでしまったりします。
でも、考えてみてください。
「わたしにとっての写真とは」
「じぶんが写真をとる目的はなんだろう」
この答えって、どちらも「たのしい」と「好き」で置きかえられませんか?
写真を撮る目的ってなんでしょうね。
写真を撮る目的。
つい、むずかしい言葉や、いかにもという言葉で考えたくなってしまいますが、先に挙げた小学生の「やってみてたのしかったから」のように、単純なことば、ストレートな気持ちでいいと思うのです。
たのしいから撮る、好きだから撮る。
興味が広がっていっても同じで、好きだからもっと知りたい、たのしいからもっと幅を広げたい。
根っこはいつも「たのしい」「好き」といったじぶんの感情です。
もし、今、ハマリこんでしまっている人がいたら、カメラをはじめたときの気持ちを思い出してみてください。今ほしい答えやヒントが見つかるかもしれませんよ。
写真を撮る目的ってなんでしょうね。
わたしたちは胸を張っていいます。たのしいからです。
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