三脚を使った撮影では、できるだけカメラに振動を与えないのが基本です。
そこでよく使われるのが、レリーズ(リモートレリーズ)やリモコンです。
カメラに触れずにシャッター操作ができるので、三脚での撮影には重宝されます。
今回はレリーズとリモコンについてみていきましょう。
レリーズとリモコンの違い
レリーズとリモコンには、次のような違いがあります。
レリーズ
レリーズは、カメラに直接つないで使うアイテムです。
端子をカメラにつなぎ、コントローラー部分でシャッター操作をします。
シャッター機能はメーカーによって様々です。ただシャッターを切るだけのものから、半押しやバルブ撮影など通常の撮影と同じように操作ができるものもあります。
コードが届く範囲内での利用になりますが、リモコンに比べると機能が充実しているものが多い傾向にあります。
リモートコード、リモートスイッチ、有線リモコンとも呼ばれます。
リモコン
コードがなく、遠隔操作ができるタイプのものです。現在は、Wi-Fiを利用したものが大半です。
有線のようなわずらわしさがなく、カメラに信号が届く範囲内であれば、自由なポジションで使うことができます。
カメラから電源をとれないため、リモコン用の電池が必要になります。
コードにひっかかることなく使えるのは大きな利点です。無線リモコンとも呼ばれます。
レリーズとリモコンどちらがよいか
シャッターを切るだけであれば、レリーズでもリモコンでもどちらを使っても大きな違いはありません。
今は純正品にこだわらなければ、びっくりするほど安いものがありますが、必ず「シャッター半押し」に対応したものを選ぶようにしましょう。
AF(オートフォーカス)でのピント合わせが変わってきます。
夜景・星空の撮影
夜景や星空、花火の撮影を考えている方は、バルブ撮影に対応したものがおすすめです。任意の時間シャッターを開けるので、イメージした撮影がしやすくなります。
コードのあり・なし、それぞれのデメリット
レリーズは、カメラとコードで直接つなぐため、誤動作が起こりにくいというメリットがあります。
が、コードの位置や処理を考えないと、コードをひっかけたり、カメラに振動を伝えてしまう場合もあります。
リモコンは完全な遠隔操作になるため、カメラに振動が伝わることなく撮影ができるのがメリットです。
が、信号が届く距離が短いものもありますので、選ぶときは注意が必要です。また、電池の放電・消耗にも注意する必要があります。
まとめ
今回はレリーズとリモコンについてでした。どちらもひっくるめて「レリーズ」と呼ぶ場合もありますが、厳密には今回紹介したような区別があります。
今はアプリを使って、スマホをレリーズやリモコン代わりになんてこともできるようになってきていますね。
レリーズとリモコンは主にブレを防ぐために使うアイテム、ということですね。もちろん、カメラから離れた場所でシャッターを切るという使い方もできますよ。